除夜の鐘でも消し去ることができぬ国会でのウソ答弁118回

 安倍前首相は25日の衆参両院の議院運営委員会で「桜を見る会」前夜祭問題で、「国会における答弁で事実と反するものがあった」と陳謝した。

 

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              立山室堂 初冬の雄山

 

 野党の調べによると事実と異なる安倍氏の国会答弁は実に118回に及ぶという。
 これほどの答弁回数があったにもかかわらず、安倍氏は担当秘書の言うことをひたすら信じて事実と異なることを答弁したとはとても信じられない。

 

 あれほど野党から鋭く突かれていたにもかかわらず、安倍氏自身が担当秘書以外の者や直接ホテルなどに一度も確認することをしていなかったとすれば、これは組織のリーダーとしての重要な素質を欠いていたことになる。

 

 もうじき除夜である。


 この日につかれる除夜の鐘は、この一年私たちを悩ませた108の煩悩を消し去るという。

 

 煩悩には「貪欲」「瞋恚(しんに)」「愚痴(ぐち)」の3つがあって、とくに「貪欲」はキリがなく欲しがる心をいう。

 その「貪欲」もまた食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲の五欲があるという。

 

 安倍氏の国会における118回もの虚偽答弁がどの欲によって行われたか知る由もないが、うっすらと推測はつく。

 

 ハッキリ言えることは、安倍氏の国会における虚偽の答弁118回は、たとえ除夜の鐘を108回ついても、すべて消し去ることはできないということである。