マスク会食?こんなチマチマした対応でコロナの感染予防ができるはずがない
5日から大阪、兵庫、宮城で「まん延防止等重点措置」が始まった。
大阪市などでは飲食店でのマスク着用を義務化する方向で進めており、違反すれば罰則を科すという。
吉村知事は「マスク会食」を義務化し、見回り隊も発足させた
(2021年4月5日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)
吉村洋文大阪府知事によるマスク会食の具体的な方法を示した動画も流され、知事は「マスク会食の徹底をはかりたい」と言う。
見回り隊も巡回するというが、何かとるべき順序が違っているような気がする
(2021年4月5日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より
知事の意気込みはわかるが、その都度マスクを外したり着けたり、そんな会食は本当の会食ではないだろう。
会食に会話はつきものである。その都度マスクを外したり着けたりするのか。
会話のない会食などありえないし、そうであればわざわざ会食などしなくてもいいのではないか。
5日の「羽鳥モーニングショー」でもこのことを取り上げていて、レギュラーコメンテーターの玉川徹氏が「マスクうんぬんよりも会食そのものを禁止することが必要」だと発言していたがその通りだと思う。
新型コロナ禍で困窮している飲食店を助けるためだとしても、こんなチマチマした対応では決して新型コロナの感染拡大を防ぐことはできないだろう。
飲食店の収入増を計るために国民に「マスク会食」を勧めるというやり方は、新型コロナの感染拡大防止という面からみれば本末転倒である。
まずは「会食」そのものを自粛あるいは禁止するべきである。
「マスク会食はかえって危険」とこういう意見を持つ市長もいる
(2021年4月5日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より
そして経済的に苦しくなった飲食店などの救済は国が全責任を持って行うことが必要だろう。
今までの国や自治体のやりかたをみると、責任の一端を国民や住民に押し付けているきらいがある。
政府は「まん延防止等重点措置」といった生ぬるい対策ではなく、もっと強烈な対策、たとえば再々〃の緊急事態宣言などの発令を急ぐべきである。
そうでないとこの新型コロナの全国的な第四波を抑えることは到底できないだろう。