本音をぶつっけ合ってこそ、最適な対策が生まれよう
23日のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」で、新型コロナの感染拡大をめぐって専門家の二人が本音をぶつけ合っている討論を観て、何か爽快感を覚えた。
二人とは京大の宮沢孝幸准教授と東京医科歯科大学病院の荒井裕国副病院長である。
(いずれも2022年1月23日 ABCテレビ「ビートたけしのTVタックル」より)
最近のオミクロン株感染拡大にどのような対応をしたら良いかということについて、二人はそれこそ歯に衣を着せぬ言い方で激論していた。
宮沢氏は、オミクロン株の特性に鑑みて規制を柔軟にすべきだと言い、荒井氏は現場の立場からすると宮沢氏の意見は到底受け入れることはできないと強く反論していた。
その様子は今にも相手に殴りかかるかとも思えるような厳しい発言の連続だったが、そこにはお互いに理性が働いていてそんなことは起きなかった。
このようにまるっきり考えの異なる相手に対して遠慮や忖度を抜きにして、お互いに本音をぶつけ合うということは決して間違ったことではないだろう。
最近の日本人、特に行政に携わる人についてこういうことがよく言われる。
「言うべきことを言わず、言われたことしかしない・・・」と。
政府分科会などにおいても、このような本音の激論を戦わすことによってオミクロン株の感染拡大防止についてもっと効果的な対策が生まれてくるのではないかと思うのである。