内閣支持率は逆転して不支持率は55.5%に(JNN調査)

 都議選で自民党が大惨敗した。

 当たり前である。

 森友問題、加計疑惑などに対する安倍政権の対応と、加えて自民党議員や閣僚たちの言動なども影響しているだろう。

 それにもまして国民が自民党に対して今抱いているのは、安倍首相の発言はいつも口先ばかり、ということではないだろうか。

 耳障りの良いことは言うが、それを実行しているようにはみえない。
 それにやっていることは裏腹なことばかりである。

 たとえば「真摯な対応」「丁寧な説明」などと安倍首相はたびたび口にはするが、森友問題や加計疑惑に揺れた国会答弁でそれが安倍首相にみられたか。

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野党の質問には「印象操作」と批判するばかり
(6月5日 MBSテレビ より)

 通常国会が閉会した折の記者会見で、安倍首相が上から目線で国民に「お詫び」した様子が目に残る。


 安倍首相のそのような小賢しい言動をみて、自民党議員や閣僚たち、そして官僚たちがマネをする。

 総理大臣さえやっているんだ、俺たちが、私たちがやっても大した問題もなかろう、と。

 こういう自民党内の風潮が失言閣僚や暴言、暴力議員を生んでいるのではないか。


 先月末の 「時事放談」では、同じ自民党石破茂前地方創生相は次のようなことを言っている。
 
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6月26日 TBSテレビ「ひるおび」より

 与党であれ野党であれ、質問する議員の後には必ず国民が居る。
 その国民に対して安倍首相は真摯に答えたか、丁寧な説明をしたか。

 自分がどのような地位にあろうとも、政治家は国民の前では公平な僕であること。

 政治家はそれと引き換えに多くの権限を持たされているのである。

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花は雨に濡れる、国民は政権の資質に疑問の雨を降らす

 安倍首相の今までの振る舞いを見ると、そのような国民に対する控えめな態度が全く見られない。

 今回の都議選で都民が下した自民党に対する厳しい評価は、同時に国民の意思と連動するものであり、一地方政治のこととして安易に済まされないものである。

 そういうことを考えれば、安倍政権というものに本質的な欠陥があるように思え、安倍首相の下での内閣改造だけではこの政権が今後も維持できるとは到底思えないのである。

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今回の内閣支持率は前回よりー11.1ポイント低い43.3%で不支持率と逆転した
(JNN調査 7月3日 TBSテレビ「ひるおび」より)

 恐らく安倍首相は今回の都議選の大惨敗を受けて、それから国民の目をそらすために何か大きなことを企んでいるだろう。