政治家も目を離せない15日の安室奈美恵ラスト・ライブ
9月16日で引退を表明している安室奈美恵が、引退前日の15日に沖縄コンベンションセンター展示棟で開催される音楽イベント「WE ♥ NAMIE HANABI SHOW 前夜祭 ~I ♥ OKINAWA/I ♥ MUSIC~ supported by セブン-イレブン」に出演するという。
それは沖縄県知事選挙の投開票が30日に控えていることと関連がある。
安室奈美恵の追悼文中に「翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ」という一節がある。
この「ご意志」が辺野古移転反対であることは言うまでもなく、NHKでは安倍政権への忖度か、追悼文の「」部分がカットされて放送されたという。
このように国からの大きなプレッシャーを受ける中で、安室奈美恵はこのイベントでどのようなメッセージを発するのだろうか。
ワンマンショーではないけれど、安室奈美恵にとってこのラスト・ライブが少しでも故翁長知事に対する追悼イベントになればこれ以上のことはないと考えるだろう。
そうであれば故翁長知事との思い出を口にすることがあるかもしれない。
一方で、せっかくのラスト・ライブだから政治色を除きたい、という思いもあるかもしれない。
しかし、望むと望まざるとにかかわらず、安室奈美恵がこのイベントで故翁長知事に対するさまざまな思いを一言でも口にすれば、それは故翁長知事への追悼になり、その「ご意志」を後押しすることになるだろう。
言うなれば、亡くなった人に対して純粋な心で口にした言葉はたとえそれが誰かの意にそぐわなかったとしても、責められるものではないということだ。
そういう意味で、この15日の安室奈美恵のラスト・ライブは沖縄の自公はもとより、安倍自民にとっても気がかりなイベントとなるに違いない。