安倍支持の議員が石破派の議員にいやがらせ


 石破氏を支持する齋藤健農林水産相は14日に千葉で開かれた会合で、安倍支持の議員から「『内閣にいるんだろ。(総裁選で)石破さんを応援するんだったら辞表を書いてからやれ』と言われた」と述べた。

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安倍支持の議員から「辞表しろ」と言われた齋藤農水相
(2018年9月16日 読売テレビバンキシャ」より)

 それに対し齋藤氏は「『石破派だとわかっていて大臣にしたんだろ。おれが辞めるんじゃなくて、首を切ってくれ』と言い返した」と説明したという。

 齋藤氏は「圧力とか、そういうことで浮上しようとする・・・そんな空気が(総裁選に)蔓延している」と語った。

 このことについて17日のテレビ番組に出席した石破・元幹事長が安倍首相に問いただすと、安倍首相は「決して脅しとかではないと思う」と答え、議員の発言そのものは否定しなかった。

 それでは総裁選の最中に石破派の斎藤氏に対するこういう発言は「脅し」でなくて何なのだ、と言いたい。それとも単なる「いやがらせ」なのか?

 さらに安倍首相は「こういうことは角福戦争時代にはもっとひどかった」と言ったが、この発言そのものがこのような「脅し」や「いやがらせ」を容認している、いや逆に唆していることに安倍首相が気づいていないのに驚く。

 どちらにしても国会議員という身分でありながら、このような「脅し」や「いやがらせ」を平気で行い、容認するといういやらしい空気に埋もれてしまった安倍自民党も堕ちたもんだ。

 こういうことを見聞きするたびに、政治に関わる者ことこそ、その根底には「誠実さ」という資質が備わっていなければならないことを痛感するのである。