有名税に耐えられない政治家は見苦しい

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 有名であるがゆえに一般人と比べてことさら批判されることを例えていう、いわゆる「有名税」に耐えられない政治家が近年多い。

 学校法人「森友学園」が評価額を大幅に下回る価格で国有地を取得した問題で、野党の質疑に対する最近の政府の答弁が見苦しい。

 
 安倍首相は野党の質疑に対して、その内容に「レッテル張り」や「マイナスなイメージ付け」などがあるとして強く非難している。
 
 こういう反論も一国の首相としての発言としては何か弱々しい感じがするのである。

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 しばらく攻撃の材料が見つからなかった野党が今回の「森友学園」の問題を国会で掲げることによって、政府攻撃の突破口として力が入るのも無理からぬこと。
 しかし、こんなことは今に始まったことではない。

 政治の世界における野党の役割は、政権を批判することが主な仕事である。

 一方の政府側はどのような批判に対しても理路整然とした答弁ができなければならない。ときとして見に覚えのない誹謗中傷がなされることもあるだろう。

 しかし、それは政権側に身を置く者の「有名税」である。

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 あるときの国会では、安倍首相夫人に対して揶揄した野党議員の言葉に安倍首相が顔を赤らめながらムキになって抗議した場面があった。

 絶大な権力を持っている総理大臣は、全く意味をなさない質疑があったときには軽く受け流す余裕がほしいものである。

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 それにしてもこの頃の国会の閣僚たちはまるで一般国民と同じような感覚で答弁している。

 もちろん政治家も人間である。

 民主主義の日本国である。国民と同じように基本的な人権や名誉や誇りなどは憲法で守られるだろう。

 しかし、国家の仕事というものを背負って政治家の世界に飛び込んだのであれば、絶大な権限と引き換えに自己のプライバシーの多くが失われ、そして家族のプライバシーさえも狭まれることがあるのは止むを得ないことだろう。

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 今や自分の命と時間、はては自己資産までをも放出して国のために働く政治家はほとんどいなくなった。

 そういうふりをして蓄財に精を出している政治家はあちこち見られるが・・・。