都議会の百条委員会、濱渦武生元副知事証人のこの態度!


 豊洲市場移転問題について、今日(19日)開かれている東京都議会百条委員会を視聴した。

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東京都議会インターネット中継から

 そこで気になったことを少々。

 都議会自民党の委員はこの日の証人である濱渦武生元副知事に質問をしているようにはとてもみえず、濱渦証人や石原元都知事をかばうような説をとうとうと述べているようにみえた。

 これではいくら百条委員会で都の自民党議員が時間をかけて質問をしても、今日のような濱渦証人や明日の石原元都知事から真相を究明するための証言は得られそうにない。

 自民の委員は、証人に質問する際に「こういうことではないか」と、証人に有利な証言をさせる内容へと誘導している。

 質問したことに対し、証人に自発的にしゃべらすことこそが肝要なのではないのか。

 都議会自民党は百条委員会の設置には賛成したが、本音は真相究明ではなく、世間の風当たりを避けたかっただけであろう。

 質問に立つ自民党の委員は、石原元都知事や歴代の副都知事、元市場長らに責任は無いとするための論説を張っているだけのようにみえた。

 制約のある百条委員会では、自民党委員の質問時間がもったいない。
 
 自民党委員のこのことに力を得たか、その後の公明党委員の尋問で濱渦証人はことごとく尋問内容に語気強く否定した。


 自民党委員の尋問に答えたときとはがらりと違って、濱渦証人の開き直ったような発言、そして証言台から自席に戻るたびに質問者を睨むつけるようなしぐさを何度もした。

 このような証人の態度に、質問した委員は少々驚いた表情を見せた。

 威圧的な態度で、そして質問者を威嚇するような振る舞いをする証人、とても真摯で丁寧な証言とは思えない。

 こういう人物がかつての副知事だったのだ。

 委員会が始まる前に証人が宣誓したのは何だったのか。


 おそらく、かつての都議会に対しても、あのドンと言われた人物もこのようなふるまいで圧力をかけていたのだろう。
 

 特に記憶に残ったものを挙げると・・・

 当時の資料に「豊洲市場汚染対策について」という濱渦証人宛への文書があるが、これについて濱渦証人は知っているか、との質問に濱渦証人は「(そういうものを受け取ったことは)ない」と証言した。

 しかしながら、「東京ガスに処理させるという(濱渦証人からの)指示を受けた」という文書もあるが知っているか?との質問に「そういうこと(指示)は知らない」と濱渦証人は否定した。

 そして濱渦証人はすべての指示は赤星元理事を通じて行っていた、とも述べた。

 また報告も赤星理事から受けていた、と答えた。


 また別の委員が「これらのことに責任を感じていないのか」という質問に対して、濱渦証人は激怒したような口調で否定したのがある意味で印象的である。


 この委員会を視聴していて、濱渦武生氏がどういう性格の人か、その一端を垣間見たような気がした。

 百条委員会は続いている。

 その詳しい内容はニュースで流れるだろう。