もう黙ってはいられない~政治家の失言は実は本音!

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 前復興大臣今村氏の「東北だったからよかった」の失言で更迭されたことについて、自民党二階俊博幹事長はマスコミの姿勢について「余すところなく記録を取り、一行でも悪いところがあれば首を取れと。なんということか」と批判した。

 待ってくれ! 屋台の飲み屋でおっさんが一杯やりながら話しているのではない。

 一行であろうと半行であろうと、政治家は口にしていいことと悪いことがある。

 今村氏の発言はどんなことであろうと政治家が言ってはいけない、いや考えてもいけないことである。

 そうでなければ復興相など務まるはずがない。

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 今村氏は自派の会合でつい気が大きくなったか、本音を言ってしまった。

 それを擁護するように二階氏は今村氏が更迭された原因をマスコミのせいにする。

 裏返せば、二階氏も本心は「東北でよかった」と思っているのではないか。でなければ今回の出来事を「マスコミのせいだ」という発言などが出てくるはずが無い。

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 今の閣僚は東日本大震災の被害者について、「皆さんとともにある」とか「被害者と共に寄り添う」とか、型どおりの耳障りの良い言葉ばかりを言うが、それでは結果として被害者たちの生活に具体的にどのような形で届いているのか。

 多くの被害者がこの数年間ほとんど変わっていないと言っている。

 関西に避難しているある被害者は「今の政治家は(被害者を助けるような)ふりやポーズをしているだけとしか思えない」と言っている。

 口先だけだと言うのである。

 だからつい「自己責任」だとか「東北でよかった」などという本音がポロチと口から出てくるのである。

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4月27日 MBS テレビ「ちちんぷいぷい」より

 そういえば閣僚たちの一連の失言やスキャンダルなどが第2次安倍政権になって急激に多くなった。

 それぞれの閣僚が国民から委ねられた責務を滅私の形で果たしているのか。

 この頃の閣僚たちのゴタゴタを見聞きすると、どうもそう思えない。


 自民一強の政治が長く続けば、それは政権のおごりにつながる。そして知らず知らずの間に独裁の形になる。

 これは今までの歴史が証明している。

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 その自民党一強のおごりは法案の審議についても言える。

 政治家は、衆院参院も同じ政党が過半数を占めれば法案がスムーズに通るという利点ばかりを強調して、いわゆるねじれ国会を批判するが、自民一強の今の状態で十分な審議もなされずに短時間に問題のある法律が今までいくつ強行採決されたか。

 そして今は「テロ等準備罪」法案である。

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 与党と野党の勢力が拮抗していれば、日頃から互いに切磋琢磨して閣僚が失言などする暇は無い、

 多少の審議時間はかかったとしても国民が望む最大公約数的な法律も出来上がるだろう。

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 私はあえて言う。

 ひとつの政党による寡占状態的な政権が長く続けば、これから先に決して良い結果を招くことはできないだろう、ということを。