今度の総選挙は「平成戦国時代」
なぜ小池都知事は「排除」を行ったのか
「希望の党」代表の小池東京都知事が、民進党出身者から「希望の党」に合流する者に対して憲法改正や安保法を踏み絵にしていることについて、それに反発する民進党の代表代行だった枝野氏ら左派やリベラル系前衆院議員は2日「立憲民主党」を結成した。
大義なき「排除」の論理は果たして受け入れられるか
(9月29日 ABCテレビ「Nキャスト」より)
あれほど「希望」を批判していた相手と・・八方美人ではあまりにも貧相
(10月2日 読売テレビ「ten」より)
それでも合流という方向に傾いたのは、ひとえに「安倍政権打倒」という大義に押されてのことであろう。
なぜ小池代表は突如このような方針に出たのか。
その理由は政策の違いもあるだろうが、ほかに「希望の党」の財政状況にあったとみている。
そのためか、民進党からの公認候補者に対して、供託金のほかに100万円もの寄付金を即座に求めている。
これを書いている間にも、最近の小池知事のワンマン的なふるまいを批判して、その抗議の意味で都民ファーストから離党するという都議員二人のニュースが流れてきた。
立憲民主党は反保守の受け皿になる可能性もある
将来、二大政党の一翼を担えるか
(10月2日 ABCテレビ「Nキャスト」より)
HGUFFPOSTより
目指す山に登頂するには
眼前に立ちはだかる岩壁(安倍政権打倒)を越えなければ目指す山頂にはたどり着けない場所があったとしよう。
立山室堂
ロープ(ザイル)を使ってその岩壁をよじ登る場面を考えよう。
相手がロープを使って岩壁を登っている間、万が一に備えてもう一人はしっかりとロープを確保しておくのが鉄則である。
こうして互いに協力して岩壁を乗り越えたら、その先は各自が異なる山の頂を目指す。
しかし、岩壁を登っている間に登頂しようとしていた山を変えることがあるかもしれない。
その理由は、好ましくない天候であったり、体力の急変であったり、はたまた目的の山に対する思い入れの変化かもしれない。
それでも目の前に立ちはだかっていた岩壁を乗り越えたという皆の目的は達せられたのである。
こういう例えを出しても、今のドロドロした、しがらみだらけの政界では一笑に付されるだけかもしれない。
にもかかわらず両党は長い間、政権与党を担っている。なぜなのか?
今の与党に素晴らしい政権担当能力があるとは思わない。
わずか数ポイントだけ指数が上がっただけなのに、景気が上昇した、求人雇用が上向き、などと報じる始末である。
株価だって安倍政権になって株価が上昇したというけれど、GPIFが株式運用している年金の積立金で株価は「上げ底」になっているだけである。
GPIFの株式運用は年金保険システムを破壊する元凶である。
選挙前になるとなぜか与党の街頭演説に合わせて、官庁から実態とかけ離れた数字を発表されて、アベノミクスによっていかに景気が上向いてるかを、国民の前にさりげなく醸し出すことに奔走している安倍首相である。
今、与党以外の野党の各政党が、初期の目的(安倍政権打倒)を達するためにお互いが妥協できる点は何か。
そのために、野党は食い違う政策で争うことを一時的にペンディングしてでも、今回の総選挙に臨むことが必要ではないかと思う。
しかし私はもっと細かく分けたい。
しかし、有権者の選択の幅は広くなった
野党などが分派したことは、国民の選択肢が広がって投票しやすくなったことを意味するのではなかろうか。
それは投票率にも大きく影響するのではないかと思っている。