森友学園の籠池前理事長もこんな気持ちだったのか
惨敗した希望の党の小池代表が衆院選後の初めての党両院議員懇談会後の記者団とのやり取りで、ある記者が「排除」発言をすぐに撤回していれば、こんな事態を招かなかったのでは? 前原さんとの…」と質問したことに対し、小池代表はそれを無視して「はい、次の質問どうぞ」と発言した。
希望の党の勢いが小池代表の「排除」発言で尻すぼみとなって、大事な投票日なのにパリに逃げたことも党の代表らしからぬ行動だと思っていたが、帰国後の小池代表の発言も理解できないものであった。
衆院選で惨敗した原因を、口では至らぬ発言をしたことを謝罪はしているが、一方で落選した人たちについてはその人たちに「課題があった」と発言している。
つまり落選した人たちにも落選するに値するだけの問題があったというのである。責任回避もいいとこである。
これだけでも小池代表に対する私の今までのプラス評価はゼロに値するが、とどめは前述している通り記者の質問に対する「はい、次の質問どうぞ」発言である。
これほど人を、いや国民を馬鹿にした発言はあるまい。
先の都知事選で小池氏は「崖から飛び降りる覚悟」と言って立候補した時には都民でない私も少ないからず応援した。
しかし、あの「排除」発言と、都民ファーストの都議の二人が、小池知事の政治理念の疑念などを理由に離党してからというもの、私の小池氏に対するそれまでの評価はぐらついた。
どういう分野においても内部告発者は自分の生活や命をかけて発言するものである。
おそらくこれらは真実に違いないだろう。
今の気持ちはというと、あの森友学園の籠池前理事長が抱いたであろう、信じていた安倍首相から悪人呼ばわりされて裏切られた心境に近いものがある。
もちろん私は地位も名誉も、そして学園などを建てる資産もない、取るに足らない一庶民ではあるが。