11日の衆院予算委員会の中継を見ましたか?
これが政治家たちが先進国だと自負する今の日本の国会である。
野党委員の質問に対し、安倍首相の「コメントできない」という答弁で、何度審議が止まったことだろうか。
まともな答弁をしない安倍首相に、与党はこのような総理大臣をなぜ一度ならず二度も選んだのであろうか。
選ばれたのだから、と今まで安穏と遠くから見ていた。
一日本国民として暗澹たる思いである。
今更悔やんでも始まらないが、これがまぎれもなく最高権力者である現在の日本の総理大臣の姿である。
一強だとか、長期政権だとか、与党の間では称賛されてきた安倍政権だが、今ここにきて安倍政権が強引に推し進めた独特の政治手法によって日本の民主政治の根幹が揺らぎ始めている。
それを象徴するものが森友問題であり加計疑惑である。
2018年4月10日 ABCテレビ「Nキャスト」より
与党の国会議員の中には、森友問題・加計疑惑は些細なことであり、国会ではもっと重要な議題について審議をする必要があるという者がいる。
しかし、森友問題・加計疑惑は民主政治の根幹を揺るがす前代未聞の不祥事である。
これらの真相究明は何よりも優先されてしかるべきだろう。
ところで私は与党のすべての国会議員が悪いというのではない。
2018年4月10日 カンテレ「報道ランナー」より
「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐって、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「記憶の限りでは愛媛県や今治市の方とお会いしたことがない」と発言したことについて、自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は11日「『記憶の限りで』と注釈をつけるなら、『会っていない』とは断言できるはずない。考えられない」と批判した。
同感である。
今こそ、多くの日本国民と同じ反応を示すことができる指導者が日本に求められているのである。