安倍首相、なぜこの時に日米会談?

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 訪米中の安倍首相は17日午後(米時間)、米フロリダ州トランプ大統領と会談した。

 いつも疑問に思う。

 安倍首相は国内で問題が起きるたびに、外国に逃げるのはなぜか?と。

 もちろん事前のスケジュールに基づいて行動することもあるだろう。

 しかし今回の訪米も、森友・公文書改ざん問題や加計疑惑、さらに財務省のセクハラ問題で国会が大揺れとなっている最中に、さほど緊急課題があると思われないことでトランプ大統領と会談する意味が分からない。

 米朝会談が実現するかもしれないことを見込んで、拉致問題米朝会談で取り上げてもらおうとトランプ大統領に依頼することが主目的であるならば、それは他力本願の何物でもない。

 前回のブログでも述べたが、日本の拉致問題は日本の指導者が率先して積極的に動かなければ本当の解決は遠くなるばかりである。

 17日の日米会談では、トランプ大統領拉致問題米朝会談で取り上げることを約束したというが、おそらくそれは現在も北朝鮮に拘束されているアメリカ人3人のことが優先されることは確かであろう。

 「アメリカファースト」のトランプ大統領のこと、拘束されている自国の被害者がいるのに、他国のことに手がまわるわけがない。

 もし拘束されているアメリカ人について少しでも進展があれば、中間選挙に良い結果をもたらすことだろうことはトランプ大統領は十分に考えているだろう。

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 一部の情報によれば、横田めぐみさんの元夫が韓国にいる母を南北首脳会談後に平壌に招待するという方針を北朝鮮が認めたという。

 この北朝鮮の意図は、めぐみさんの「死亡」を印象付けし、日本の拉致問題を前提にした話し合いを牽制することにあるという。


 拉致被害者の家族の切実な願いとは裏腹に安倍政権の取り組みは言葉だけで一向に成果が伴っていない。
 
 拉致問題においてもますます日本の孤立化が進んでいる。

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 さらに日米会談では、鉄鋼・アルミの関税について、日本をその対象から除外してほしいとの日本の要望に、アメリカは「免除してほしいのなら代わりの策を出せ」と日本に迫ったそうである。

 安倍首相にとっては、日米会談でトランプ大統領の「拉致問題のことは必ず議題に取り上げる」という言質をもらうことが今回の会談の目的のような気がする。

 それは低下した安倍内閣の支持率をアップさせたい、安倍首相のいつものやり方である。

アメリカの要求
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2018年4月18日 ABCテレビ「「羽鳥モーニングショー」より抜粋

 日本国内の喫緊の問題を置き去りにして、支持率をアップさせるためだけの安倍首相のパフォーマンス。

 もううんざりである。

 そしてフロリダのトランプ大統領の別荘を会談場所に選んだのは、やはりゴルフをするためなのか。

 自身が絡んだ問題で国会が紛糾しているこの時に、安倍首相がトランプ氏とゴルフをしたらならば、その使用料がすごく高いものについたことに早晩気づくであろう。

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 安倍首相は、今度の訪米に本人はもとより渦中の昭恵夫人や柳瀬唯夫元首相秘書官を引き連れて逃げ回ることに怒りを覚えるこそすれ、驚きはしないことを付け加えておく。