愛媛県知事に対するこの冷酷な対応
(お詫び:5月は6月の誤りでした)
昨年の陳情の時は計6人の大臣や長官が中村知事と会ったが今回は原子力規制庁の長官一人だけだったという。
これがいわゆるあの面会文書をはじめ、加計問題で政府に比較的厳しい発言をしていた中村知事に対する安倍政権の冷酷ないやがらせ以外の何物でもないのは明らかである。
私が安倍政権が生理的に受け入れられなくなったのは、過去にも同じような事例(例えば首相と異なる意見を持つ官僚などに対する人事権発動や、政策に異を唱える自治体への補助金削減だとか)が見受けられたことが起因している。
国政に携わる者は、日本という国とそこに住む者の幸せを将来にわたって守るための政策を押し進めることに全力を傾けることであろう。
考えや意見が違うのであれば、しかるべき場で正々堂々と意見を戦わせればよい。
そうはしなくて、まったく異なる場面で、己の国家権力を総動員して陰湿な報復をする政治家などこの日本に必要ない。
いや、これが政治というものだよ、とか、これが世間というものだと、したり顔でいう者がいるが、私はそういうことに賛同できない。
政治家としてではなく、まず人間としてどうなのか、ということが私の政治家に対する資質の判断基準になっている。
自分と異なる意見を持つからと、国の最高権力者があらゆる権力と組織を使って私憤を晴らす、陰湿な今回の様な霞が関の対応は到底受け入れることができない。