男性職員の死は無駄だったのか

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 森友問題で文書改ざんと背任容疑などで告発されていた佐川前理財局長ら
38人全員を大阪地検特捜部が不起訴としたことについて、福田康夫元首相が
6月1日の都内の講演で、「おとがめなしになってしまったのは、あの事件で(近畿財務局職員が)自ら命を絶ったことはどうなるのか、ずいぶんギャップがある」と述べた。

 さらに福田氏は「(大阪地検の不起訴に)私の家内は悲憤慷慨している」とも語ったという。

 ご存知の通り、森友問題の文書改ざんでは近畿財務局の男性職員が命を絶った。

 男性職員は遺書を残しており、文書改ざんについて昼夜苦悩していたことが記されていたという。

 男性職員が誠実な性格であったことは知られており、それゆえに命を絶たねばならなかったことを考えると、今回の不起訴決定は、男性職員の死に報いるとは到底思えず、大阪地検はこの森友問題の犠牲者に非情で、かつ安易な方法を選んでしまったな、という気がする。

 男性職員がこのことを知ったならば、その悔しさはいかばかりだろうか。