やはり倒れたブロック塀は違法建築~大阪北部地震で


 18日朝の大阪北部地震で登校中の高槻市の女児(9)が倒れてきたブロック塀に挟まれて命を失ったが、このブロック塀は実は違法建築だったことを学校側が認めた。

 学校側は今回の事故が起きるまで違法建築であったことを認識していなかったという。

 しかしブロック塀の施工時期にもよるが、それまでの高さ1.9mの塀の上にさらに高さ1.6mのブロック塀を重ねることが違法建築であることは施工業者は十分知っていた可能性がある。

 違法性があることを業者が学校側に黙っていたか、または知らせても学校側が黙認したか、それはわからない。

 このようなことを安易にスルーしてしまう学校側にも重大な責任がある。

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倒壊したブロック塀の現場を検証する警察関係車両
(2018年6月19日 MBSテレビ「ひるおび」より)

 いずれにしても、このような造りでは地震などですぐに倒壊することがプロである施工業者にわからないはずがない。

 最近の建築物を見ると、外見は良いがその裏側は貧弱な構造をしたものが多い。

 そこそこの工費をかけて依頼しても、建築基準法を守っていない、いわゆる手抜き工事で儲けを企む業者もいる。

 自治体が任意の業者に工事の発注をかけ、不法な工事で浮いた経費のバックマージンを業者に要求した元市長などがいたばかりである。


 ずさんな工事で尊い命が奪われるようなことが、いま日本のあちこちで起きている。

 今回倒壊したものと同じようなブロック塀が高槻市内の他の学校にもあるという。

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高槻市内の同じようなブロック塀がある学校
学校名は消しています
(2018年6月19日 MBSテレビ「ひるおび」より)

 いつまた大きな地震が起きるかもしれない。

 早急に対策を立ててほしいと思う。