この総裁選は自民党が変われるか最後のチャンス

 9月10日10時から行われた自民党総裁選立ち会い演説会を聞いた。

 その後、11時からは共同記者会見が行われた。

 今回の総裁選は安倍晋三氏と石破茂氏の一騎打ちとなったが、一部では盛り上がりに欠けると言われているが果たしてどうか。

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立ち合い演説会
(2018年9月10日 NHKテレビより)

 各候補者の演説の持ち時間はひとり20分だったが、その時間に両者が語ったことは今までマスコミで報道されたものと大きな違いはなかった。

 すなわち安倍氏政権交代によって、それまでの民主党政権時代と比べて経済がいかに良くなったかという実績を強調し、石破氏は主として地方経済に対して力を入れなければいけないと主張した。

 この演説会では両者の政策に極端な違いは無いように思えた。

 同じ自民党という枠の中であるから、政治の方向性に大きな違いがないのは当然であろう。

 それでも石破氏が総裁選に立候補した最大の理由、それは石破氏がキャッチフレーズにした「正直、公正」というものが安倍政権に欠けていたからと推測する。

 このことはまさに、私が今の政治に真っ先に求めるものと合致するのである。

 国民にウソをつき、醜態をさらけ出してまでも政権にしがみついて政治を行うやり方は、たとえ景気が上向きになったとか、株価が安定したとか、企業の収益が増えたとか言われても素直に受け入れることができない。

 なぜなら私たちにはそれらの実感がないからである。

 そういう政治手法は、後々悲惨な結果につながることを歴史が証明しているからである。

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共同記者会見
(2018年9月10日 NHKテレビより)

 今日の演説会で石破氏は「正直、公正」という言葉を一度も口にしなかったが、それを口にすればあの森友・加計問題につながり、互いに中傷合戦となることを恐れたからかもしれない。

 今では大きな乖離が見られる国民と自民党員の意識の違いをこのまま放置していていいはずがない。

 この総裁選は自民党が変われるかどうか最後のチャンスだということを
自民党員はしっかりと肝に銘じてもらいたいものだ。