「反安倍」発言をしても変わらぬ山崎 拓・元副総裁の人間的魅力
(2018年9月11日 ABCテレビ「おはようコールABC」より)
この発言に先立って山崎氏は、今まで安倍首相が行ってきた外交安保は「得点がない」「何ひとつない」「すべてアメリカの言いなり」と酷評した。
安倍首相の外交安保には厳しい評価をした山崎 拓・元福総裁
(いずれも 2018年9月11日 ABCテレビ「おはようコールABC」より)
さらに山崎氏は、今度の総裁選で安倍首相が勝利したとしても、総裁選の得票結果にもよるが、その次の総裁は「石破氏がなるだろう」と語った。
山崎氏は今までも安倍首相の政治手法について批判的な意見を述べてきたが、さる8月24日には麻生氏と距離がある3人と福岡の料亭で会食をしたことも伝えられている。
九州男児という言葉を出すと、森友・加計問題で逃げまくった、九州男児ではない安倍首相(出身は東京都、山口県は本籍地)は辞めなくてもいいか、ということになるが、山崎氏は5月に開かれた水月会の憲法勉強会での講演後、記者団に対して「昭恵夫人が森友問題に関与していたことがあれば(安倍首相は)責任を取らざるを得ないだろう」と語っている。
山崎氏のこうした一連の「反安倍」発言は、大ぴらに安倍首相を批判しづらい今の自民党幹部や党員の本心を代弁しているようにもみえる。
その証拠に、これほど「反安倍」発言をしても山崎氏は多くの自民党議員からは憎まれ口を叩かれない。
それは山崎氏の発言は「問題の核心」を突いているからである。
自民党というのは本来はこのように自由闊達に意見を述べ合う党ではなかったか。
今や自民党は反対意見を言えば、賺され、ヤクザまがいの言葉で脅され、あげくは人事やその他の処遇で報復される、図体は大きいが民主国家にはふさわしくない政党に成り下がってしまったか、と我々には見えるのである。