プーチン大統領の「年末までに平和条約を結ぼう」は安倍首相の外交下手が原因
台風21号の強風でタンカーがぶつかり、損傷した関西国際空港の連絡橋の橋げたが12日、巨大なクレーン船に吊り下げられて撤去された。
損傷した橋桁部分は全長約188メートルで、重さ約2千トンだが、この日撤去されたのはそのうち長さ90m、幅15m、重さ約1000トン。
残りの損傷部分(長さ98m、幅15m、重さ約1000トン)は13日に撤去される。
12日にウラジオストックで開かれた「東方経済フォーラム」の全体会議で、ロシアのプーチン大統領が突然「無条件で日露平和条約の締結を提案」したが、これは事前に安倍首相が発言した「今までのアプローチを変えるべきだ」が発端になっている。
領土交渉ではすでに2年前に日本とロシアは「新しいアプローチ」で合意しているが、北方四島の領土返還に関しては停滞したままである。
今までの日露首脳会談で日本政府が華々しく掲げるテーマはいつも北方四島の領土返還である。
しかしその威勢のよさとは裏腹に、会談後の成果(?)は領土返還に進展したものはなく、開発や経済援助や墓参に関するものだけである。これを「成果」と言うのもおこがましいが。
この数年間、何度か日露首脳会談が行われたが、領土返還に関して何か進展したものがあっただろうか、むしろ後退したのではないか。