世の中、ときには数字が逆転することもある


 以前、新聞記事の「訂正とおわび」について書いたことがあった。

 その時は、事実でないことをさも事実のように書くことは報道関係に携わる者として許されないことではないかと記した。

 とはいってもどんなに注意をしていても人間はミスを犯す。

 私もとんだ思い違いでそのままブログを投稿してしまうことがある。

 それが数字や日付のように明らかに間違っていたり、ブログの趣旨が大きく変わるようなことであれば訂正をするが、そうでないときはそのままにすることもある。

 そのままにするのは、文章中の「て」「に」「を」「は」などの使い方がおかしいとか、文法上の違いや間違った漢字の使い方などが投稿後にわかった場合で、前後の文章から言いたいことや意味は通じるだろうと思って放っていることもある。

 怠慢と言えば怠慢である。許してほしい。

 さて、今朝の某新聞に「訂正 おわび」文が載っていた。

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2018年9月16日 「ある新聞」の朝刊より

 それは、14日のプロ野球阪神ーヤクルト戦の記事で、「阪神4-0ヤクルト」とあるのは「ヤクルト4-0阪神」の誤りだったという。

 15日の某新聞のスポーツ欄には目を通したが、細かい記事はパスしていた。

 あらためてその紙面を見てみると、毎回スコアを記した個所は正しいが、試合の詳細を報じている個所には「虎負け越し9 今期最多タイ」と見出しが載っているのにも関わらず、続く記事の冒頭に「阪神4-0ヤクルト」とある。得点がそっくり逆転しているのである。

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ここではヤクルト4-0阪神と正しいが・・
(2018年9月15日 「ある新聞」の朝刊 スポーツ欄 より)

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続く詳細記事では 阪神4-0ヤクルト とある
(2018年9月15日 「ある新聞」の朝刊 スポーツ欄 より)

 毎回のスコアと詳細記事の見出しでがっくりした阪神ファンが、詳細記事の文中の冒頭に「阪神4-0ヤクルト」を見て一転歓喜するとは思われないが、こういう記事のミスも珍しい。

 こう言っては虎ファンに申し訳ないが、スポーツ記事だから良かったものの、例えばこれが20日に行われる自民党総裁選の投開票で、安倍氏と石破氏のそれぞれの得票数字を逆に間違えて報道したならば、おそらく「訂正 おわび」だけでは済まないだろう。