総裁選に勝った安倍首相だが、前途多難の相あり
今朝の毎日新聞によれば、今回の総裁選で
(2018年9月21日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)
なぜなら、ある自民党幹事長経験者は
(2018年9月21日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より部分)
と言っているからである。
(2018年9月21日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より部分)
おそらく、今回の総裁選で石破氏に投票した人たちの多くは、同じような考えを持っていたのだろうと思われる。
以前、ある大臣が「自民党の誇るべき点は多様な意見を寛容する雰囲気」にあると言っていた。
それが今の自民党は、安倍首相や政権に対して少しでも批判めいたような発言をしたならば、寄ってたかって発言した者を押さえつけ、放逐してしまうのが当然のようになった。
今回の総裁選でマスコミなどによる事前の予想を裏切って石破氏が善戦したのも、石破派の齋藤健農水相に対して安倍派の議員が圧力をかけたこと、そしてそのことを安倍首相が容認するような発言をしたことが影響したのだろう。
それが自民党内だけにとどまっているならまだしも、今では安倍官邸の端々にチラチラと見え隠れするのである。
これは壇上の安倍首相がわざわざ議員に呼びかけて起きた光景だったのだ。
この時、大島議長が3回も「ご着席ください」と呼びかけたのだが拍手は続いた。
私はこの光景を見て、あの独裁者の国と全く同じだな、と思ったものだ。
と同時に、安倍首相という人はこのように大勢の人から崇め祀られることに快感を覚える人間なのかもしれない、とも思った。
私の安倍晋三という人と安倍政権に対する評価はそこで大きく変わったのである。
それが決定的となったのは、言わずとも知れたモリカケ問題に対する安倍首相の対応であった。
たとえどんなに外交や経済の政策に成果があったとしても、国を司る権力者には民主国家にふさわしいそれなりの品格と資質が必要だろう。
戦前、戦中の日本の施政者がどれほど国民の自由な思想を封じ込めてきたか、今更語る事でもあるまい。
同じ道に日本が再び還っていくのか、そんな心配をしなければならなくなるほど劣化してしまった「自由にもの言えぬ安倍政権と自民党」がこれからどう変わることができるのか、できないのか、そこを注目したい。