G7サミットで腕組みをした安倍首相
トランプ大統領は今日の午後5時→午後3時半(時間不明)から午後、会談後の会見をするようである。
おそらく会談の結果は具体的策を盛り込まない総花的な表現になるのではないかと思う。
それまで少し別の話題を・・。
メルケル独首相の公式インスタグラムに載った写真
(9日カナダ・シャルルボワ、写真はドイツ政府撮影、BBCニュースより)
その各首脳らが議論している様子の写真が話題になっているという。
トランプ氏に対するメルケル氏の堂々としたボディー・ランゲージは、まるで学校の先生が、いたずらをした生徒(トランプ氏)を叱っているようだ、という意見もあった。
また、ある人はメルケル氏の前でトランプ氏がひるんでいる、と感じた人もいたらしい。
ある新聞は「腕組みの首脳」と題して同じ写真を掲げ、「安倍首相は一歩引いて腕組みをしており、各国の立場を表しているかのようだ」と記載していたが、それはいささか飾った表現だと思う。
この写真がテレビで流れたとき、私は上記とは違う印象をもった。
それは腕組みをしながらメルケル首相を見下ろす安倍首相の姿である。
トランプ氏が腕組みをするのは、メルケル氏から貿易関税の件を責められ、対抗心がむき出しになって自然と腕組みをする姿勢になったということはある程度理解できる。
このような会議で腕組みをするのはご法度だとしても、トランプ氏の性格を思えばこの態度は誰にも止められまい。
しかし、安倍首相までもがなぜ腕組みをしているのか。
トランプ氏から依頼されて、EU諸国とトランプ氏の仲介役のような立場となったからか?
しかし写真で見る限り、メルケル氏を見下ろすように腕組みをした安倍首相はそれこそトランプサイドに立っているように思えてならない。
人の前で腕組みをするというのは腕組みをした者に「防衛」「警戒心」「拒絶」そして高い位置では相手より「優位に立ちたい」という気持ちがあるという。
フセインはそれらの家族を人質と言わず「ゲスト」と称して大事に扱っていることを世界にPRするため、人質の西洋人少年と会見する様子を世界に流したことがあった。
その際、少年はフセインと目を合わさず、無表情で腕組みをしたままであった。
これは何を意味するか。
腕組みをするのは相手の意見を拒否する、受け入れないという意思表示なのだ。
G7サミットの安倍首相の腕組み写真を見ると、そのことを思い出す。
テレビなどでゲストやコメンテーターがよく腕組みをしながら意見を述べたり、相手の話を聞いている光景を目にするが、そういう態度が何を意味しているか、本人は気づかないのだろうか。
日本ではあまり強く言わないが、外国では腕を組んで話を聞いたり話をするのは誤解の元である。
トランプ氏と同じように腕組みをしている安倍首相を見ると、このG7サミットの勢力は6対1ではなくて、5対1だったような気がしてならない。
このようなボディー・ランゲージは、よくも悪くも使い方を誤ると、相手や第三者に対して誤まったメッセージを与えてしまうことを覚えておきたいものである。