無気力プレーにペナルティーを~サッカーW杯
28日のサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本ーポーランド戦で、日本が行った無気力なプレーに各国のメディアが批判している。
ロシア紙は「スキャンダルだ。日本はボールを回して時間を稼ぎ、ポーランドは攻撃しなかった。両国はサッカーを馬鹿にした」と批判した。
またロシアのスポーツ専門チャネル「マッチTV]は「(日本は)競技を事実上、放棄した」と批判するコメントを流した。
英BBC放送は「滑稽で見苦しい。試合はばかげた形で終わった」「両チームが最後の10分間に行ったことはW杯でわれわれが最も見たくないものだ」という元選手の声を紹介している。
「なんという狡猾なプレーをするもんだ」という声が大半ではないだろうか。
勝つため、という大義を掲げさえすればこのような無気力プレーも許されるのであろうか。
ある日本のメディアは、このような作戦を取ったことを西野監督の「苦渋の選択」と報じているが、スポーツ精神から言えば、これは「汚い采配」だと考える。
日本対ポーランドの試合で最後の8分間に行われた、この無気力な日本選手のプレーに、私の心の中に占めていたサッカーの魅力が薄れていくのがわかった。
わずか10分にも満たないこれらの無気力プレーによって、それまでサッカーに対して抱いていた清潔なイメージが崩れていったのだ。
このような無気力プレーには今後、ペナルティーを課すことを私は提案したい。
柔道やボクシングなどでは、無気力な選手に対して注意や減点が課される。
確かにサッカーでは柔道やボクシングのように一対一で戦うスポーツとは違って、無気力かそうでないかの判断はしにくいかもしれない。
しかし、今回のように明らかに無気力とわかるプレーをそのまま見過ごしたならば、今後同じようなケースが起きないとも限らない。
ぜひとも検討してほしいものである。
選手一人ひとりが自分たちの持てる技能を加減することなく最大限発揮してこそ、スポーツとしての魅力がある。