安倍首相が質問者に「あんたが作ったんだろう」と低級ヤジ!
そこでまたもや驚くべき光景を見てしまった。
無所属の今井正人氏が加計学園問題に関する「萩生田副長官ご発言概要」メモで、萩生田文科大臣に「このメモは文科省の人が書いたと思われるか」と質問していたことに対して、安倍首相は「(そのメモは)あなたがつくったんじゃないの」と自席から今井氏を指さしながらヤジを飛ばしたのである。
安倍首相の低級ヤジに対し、委員長席に詰め寄って抗議する野党議員
(2019年11月6日 「衆院予算委員会 集中審議」 NHKテレビより)
国会において総理大臣ともあろう者がこのような低級なヤジを発すること自体が信じられない。
今井氏がその発言に対して安倍首相に謝罪を要求したのは当然であろう。
国会が始まっても最近の国会論戦には内容的に私はあまり興味がない。
興味がなくても、視聴することはある。
それは、大臣や官僚が台本通りに演じている答弁よりも、野党の委員が質問している間に居並ぶ大臣や官僚たちの様子を観察するのに興味があるのだ。
その人の人間性を観たいのだ。
果たして国政に携わるにふさわしい人物か。
そのような時こそ、神妙な態度発言とは裏腹に大臣や官僚たちの本音が透けて見えるからである。
野党が質問している間、
腕を組んでいる大臣がいる、
目をつぶり、足を組んでいる者がいる、
事務の裏方と言葉を交わしている官僚がいる、
テレビカメラがどこにあるか、カメラ目線の者がいる。
野党の質疑に対する大臣や閣僚たちの答弁中の言動は神妙であるが、その後の言動が一致しない。
この日の安倍首相のようにネトウヨかと見紛うばかりの低級ヤジを飛ばすと、それはもう決定的である。
ただテレビカメラは質問している者や答弁している者を映すことに重きを置いているので、答弁を待つ大臣や閣僚たちの様子を写すことはあまり多くない。
私にとってそれが唯一の不満である。
画面を2分割して、質問者と居並ぶ閣僚や官僚たちの表情をそれぞれに映し出してくれたなら臨場感がもっと高まるであろうに・・・。