本当に外為法違反だけか？

　２０日のＭＢＳテレビ「ちちんぷいぷい」で、海外から不正に数百万円の現金を持ち込んだとされた事件に関して東京地検特捜部は昨日、去年１０月までＩＲ担当の内閣府副大臣だった自民党の秋元司衆院議員の議員会館と地元事務所を家宅捜索したが、このことについて同番組の三澤 肇解説委員は、「『桜を見る会』でも動かなかった地検特捜部が数百万円の外為法違反で家宅捜索した」ことを不審に思い、「本当に外為法違反だけか？」と述べていた。

　　　　　

　　　　　　　（２０１９年１２月２０日　ＭＢＳテレビ「ちちんぷいぷい」より）

　この事件では私も同様に思っていた。

　東京地検特捜部が動くとき、安倍政権はもっと深刻な案件から国民の目をそらすためだったのではないかと思われるようなことが今までしばしばあった。

　今回の外為法違反事件でもその裏には、安倍政権にとって重大な案件が隠されているのではないかという気がしてならない。

　　

　　　　　　　（２０１９年１２月２０日　ＭＢＳテレビ「ちちんぷいぷい（部分）」より）

　それは三澤解説員が述べているように、「桜を見る会」でも動かなかった東京地検特捜部が今回の数百万円の外為法違反で素早く動いたことに不自然さを感じているように、私も特捜部の今回の素早い家宅捜索が不思議に思われたからである。

　　

　　　　　　　２０１９年１２月２０日　ＭＢＳテレビ「ちちんぷいぷい（部分）」より）

　あの森友学園などの問題でも、大阪地検特捜部はまるで政権に忖度したように関わった財務省の誰をも不起訴にし、財務省の家宅捜索を行ったなどと聞いたこともない。

　年末も押し迫った今回の外為法違反事件で、国会閉会中だけしか国会議員を拘束できないことを案じて、東京地検特捜部は本来の力量を発揮してきたのか。

　もし、そうであれば喜ばしいことであるが・・・。