新型コロナウィルスは相手を選ばないし、かつ忖度しない

　武漢に滞在したことがない奈良在住の６０歳代の日本人男性のバス運転手が新型コロナウィルスに罹ったことが確認されたと２８日に厚労省が発表したが、男性が運転するツァーバスは大阪ー東京間を往復し、奈良公園にも寄ったという。

　　

　　　　　　　　（２０２０年１月２９日　ＭＢＳテレビ「ＮＥＷＳミント」より）

　さらに非常に心配なことは、このバス運転手と濃厚接触のあった人物が体調不良で大阪市内の病院に入院していることがつい先ほどのニュース速報でわかった。

　　

　　　　　　　　　（２０２０年１月２９日　ＡＢＣテレビ「Ｎキャスト」より）

　接触した人物が新型コロナウィルスに感染しているかどうかは今夜（２９日）わかるという。
　
　もし新型コロナウィルスに感染したことがわかれば、日本人から他人に感染した初めてのケースになる。

　風評被害とかパニックとかを極度に恐れるあまり、憂慮すべき実態を隠したり、過小評価した結果、取り返しのつかない事態を招くことがある。

　ウィルスは相手を選ばないし、忖度もしない。

　罹患して嘆くよりも、今は多少過度と思えるようなことであっても十分な防備対策をとることが何よりも優先されることだと思う。