国内で感染が広がっているのにまだ水際対策に類したことを言う厚労省

 新型コロナウイルス感染者が全世界で6万人を超え、死者は1,370人となった。

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        (2020年2月14日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 日本国内でもクルーズ船を含めた感染者は251人、13日には千葉で死者も1人出た。

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        (2020年2月14日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 千葉で亡くなった80代の女性はその直前に行われたPCR検査で、新型コロナウイルスに感染していたことがわかったという。

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     女性は死亡直後に感染者と確認された、検査が遅すぎないか!

        (2020年2月14日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 同じ13日には、渡航歴のない都内のタクシー運転手が新型コロナウイルス感染していたことがわかり、千葉県では20代の男性会社員が、和歌山では50代の外科医が新型コロナウイルスに感染していた。

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        (2020年2月14日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 和歌山の外科医師が働いていた病院では、ほかに4人が発熱などの症状を訴え、ウイルス検査を行っている。

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        (2020年2月14日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 また、この病院に通院していた70代の男性患者も感染していることがわかった。

 

 これはもう水際対策などと言う次元はとっくに過ぎており、今はいかにして国内での大流行を防ぐかということにすぐさま舵を切らねばならぬのに、加藤厚労大臣は「現時点で流行していると判断する疫学的な情報が集まっていない」などと呑気なことを言っている。

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        (2020年2月14日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 千葉で亡くなった80代の女性は先月末から体調を崩して受診していたが、体調悪化で今月1日に再入院していた。

 

 この時にPCR検査を行っていたなら、未知のウイルスに対するもっと適切な治療ができたかもしれないと思うと残念でならない。

 

 おそらく女性の治療にあたった病院ではPCR検査を行う必要性を感じていたが、国が指定したPCR検査を行う条件に該当しなかったために検査が遅れたものとみられる。

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          菅官房長官は検査に限度があるというが・・・

        (2020年2月11日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 厚労省新型コロナウイルスの診断基準の前提として「発症前に14日以内に湖北省または浙江省渡航あるいは居住していた人」あるいはそれらの人と「濃厚接触した人」という条件を振りかざしていることである。

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     PCR検査は民間の力を借りれば一日1500~2000件処理できる

        (2020年2月11日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 今や日本国内で人から人への感染が疑われているのに、まだこの条件を持ち出して必要だと判断しなかった自治体もあり、そのことでPCR検査ができなかった医療施設もあったということを知って驚いた。

 

 このことで次のような事例がある。

 

 京都で新型コロナウィルスの初めての感染患者が出たとき、その患者を診察した医師は検査が必要だと強く要望したが、最初京都市は国の基準と異なるからと拒否した。

 

 しかし、事態の急変に京都市は方針を転換して検査を実施したところ、この患者に陽性反応が出た。

 

 このようなことを考えると、新型コロナウイルスの急速な国内感染の一因は、行政の凝り固まった対応にあるとしか思えない。

 

 都内のタクシー運転手の感染についても厚労省担当者は「感染経路はわからず調査中」だとか「1月15日以前の行動は聞いていない」などと焦点のぼけたことを言っている。

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          感染者の過去を探れば感染拡大が防げるか?

        (2020年2月14日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 今、感染者の感染経路を調べても感染の拡大を防ぐことにはならない。


 そういう無駄な作業を行っている間に、新型コロナウイルスは新しい目標に狙いを定めているだろう。

 

 識者によれば、ここに至っての感染の封じ込めはもはや不可能だという。

 今必要なことは、感染した者の受け入れ態勢を具体的に急ピッチで進めることである。


 世界の未開の地で生活する原住民は他の文化圏からの人間が侵入してくるのを極端に嫌うという。

 

 それはそれらの人間がもし凶悪な病原菌を持ち運んできたとき、その病原菌に対して免疫や抗体のない原住民はあっという間に絶滅してしまうことの恐怖があることを本能的に知っているからだ。


 この原住民がとった方法こそが本来の水際対策である。

 

 このような未開の地にいったん病原菌が侵入すればそこの原住民が滅ぶのは時間の問題。水際対策など何の効果もない。

 

 しかし、日本政府は中国系インバウンドによる経済を優先させたために水際対策における最初の判断を誤ってしまった。

 

 今現在、この地球上の誰もが新型コロナウイルスに対する免疫も抗体も持っていないだろう。

 ということはその意味で、私たちは新型コロナウイルスに対して未開人であるということだ。

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          加藤厚労大臣はまだこんなことを言っている

        (2020年2月14日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 新型コロナウイルスがまだどのようなものかはっきりしていない。


 感染すれば一体どのような症状を起こすのか、未知の部分がある。後遺症もあるのか、ないのか、それもわからない。インフルエンザのような予防ワクチンも開発(およそ18ヶ月かかるという)されていない。

 

 こういうことを考えれば、考え得る最大限の対策をしても厳しすぎることはない。

 

 これは「恐れるな」とか「心配しすぎるな」ということとは全く次元の異なる、日本国民がいや人類が生き延びるための重要な事であることを今一度強く訴えたい。