新型コロナ対策分科会でさえも政府に忖度する集まりか!?

 7月3日の「羽鳥慎一モーニングショー」では、新型コロナ対策分科会のメンバーである釜萢敏氏がテレワークで出演していたが、白鴎大教授の岡田晴恵氏やコメンテーターの石原良純氏、山口真由氏そしてレギュラーコメンテーターの玉川徹氏がPCR検査数がなぜ増えないのかについて釜萢氏に質問していた。 

 

f:id:gnokarakuchi:20200803121615j:plain   コメンテーターの石原良純氏(右)が釜萢氏に厳しい質問を浴びせる

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         例のごとく玉川徹氏も執拗な質問を投げ続ける
     (いずれも2020年8月3日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)
 
 この疑問に対し釜萢氏は、「PCR検査をやりさえすれば感染が収まり、みなが幸せになるとは思っていません」「(新型コレラウイルスの)2次感染がインフルより強くない」「PCR検査をやりさえすれば感染が収まり、みなが幸せになるとは思っていません」などとPCR検査を増やすことに消極的な意見を述べていた。

 

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    東京都医師会は新型コロナの感染拡大防止で国の無策を怒っている

          (2020年7月30日 読売テレビ「ミヤネ屋」より)

 

 今現在WHOをはじめ、ほとんどの国が新型コロナウイルスの世界や自国の感染状況についてPCR検査数を基準にして判断しているのは間違いなかろう。

 

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           主要各国のPCR検査数はこの通り

    ちなみに日本の検査能力は1日あたり3万2000件だという

          最近の検査数は1日あたりほぼ1万件

      (2020年7月23日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 

 玉川氏が「それでは何を基準に感染予防対策を立てるのか」という質問に釜萢氏からはっきりした話はなかった。

 

 新型コロナウイルス感染予防対策に対して、まるで政府の関係者が答弁しているような、非常に後ろ向き的な釜萢氏の言葉を聞き、先の専門家委員会の発展的解消(?)を経て新たに創設された分科会に対して大きな不安を抱いた。

 

 有識者で構成する分科会は、政治と離れた純粋な立場から感染予防対策を政府に提案をするものだと思っているのは誤りだったのか。

 

 終了間際に羽鳥キャスターがこれらの議題について一応締めくくりの言葉を発し、釜萢氏に労をねぎらう言葉をかけても釜萢氏は一言も返さず、ムスッとした表情で画面から消えたことは私の不快を倍増させる原因にもなった。

 

 釜萢氏のムスッとした表情はコメンテーターから辛辣な厳しい質問を浴びせかけられたためであろうが、釜萢氏は政府が定めた「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の構成員としてテレビ出演しているのである。

 

 その身分としてテレビ出演しているのであれば、例えコメンテーターの辛辣な質問であろうと、それが国民が疑問に思うことと即しているのであれば真摯に答えることが当然であろう。

 

 番組の最後に見せた釜萢氏のムスッとした表情が忘れられない。