安倍首相の式典でのあいさつも国会や記者会見の答弁も過去のコピペか?
9日に長崎市で開かれた長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席した安倍晋三首相のあいさつの内容が、6日に広島市で行われた式典のあいさつとほぼ同じ内容だったことが物議を醸している。
毎日新聞によれば両式典での安倍首相の文言が93%も一致していたという。
そして「こうなるともう『使いまわし』か『コピペ』と言わざるを得ない」と報じている。
このことに対し、被爆者団体からは「バカにしている」などと批判の声が上がっているという。
また安倍首相がこの式典でのあいさつでも核兵器禁止条約の事に一言も触れないでスルーした。
長崎市長は「核兵器禁止条約」の署名と批准を政府に求めたが・・・
安倍首相は「核兵器禁止条約」には全く触れず
(いずれも 2020年8月9日 ABCテレビ「サンステ」より)
あらためて問いたい。
「一体あなたはどこの国の総理ですか?」。
国会や記者会見における安倍首相の演説や答弁などが私たちの心にまったく響いてこないのは、口では盛んに「真摯に」と言いながら、それとは裏腹のこういう点にあるのだ。
官僚が作文した文章を読み上げるだけ、または過去に使った文章の固有名詞だけ変えてあとはそっくりそのまま同じことを言うだけ。
あいさつがどんなに高尚で奇麗な言葉で飾られていても、これでは何の感動も伝わってこない。
8月10日付の読売新聞の第一面に同社が7~9日に行った世論調査の結果が掲載されていた。
それによると安倍内閣の支持率は37%で前回と横ばいだったが、不支持は54%と2012年12月の第二次安倍内閣発足以降で最高になったと報じている。
(2020年8月10日付 読売新聞朝刊一面より)
読売新聞が安倍政権にネガティブな記事を第一面に載せることはあまり見たことがない。
どうしてもスルー出来ないとき、そういう記事は焦点をぼかして社会面の隅に載せていることが多かった。
読売新聞の世論調査の結果は他局でも引用されていた
(2020年8月10日 MBSテレビ「ひるおび」より)
安倍内閣の不支持率が今までの最高になったことをどういう意図のもとで第一面に載せたか知らないが、安倍政権もそろそろ身内からも見放されているのだろうか。