健康と健全な精神を保てないなら政治家を辞すべき
17日の各テレビ局及び18日の各新聞は、安倍首相が17日に東京の大学病院で診察を受けたことを報じていた。
アベマスクと違うマスクを着け、病院を後にする安倍首相
(2020年8月17日 MBSテレビ「Nスタ」より)
6月に受けた人間ドックの「追加診察」が目的だったということだが、一部週刊誌で報じられた吐血情報とともに周辺では安倍首相の体調に絡む憶測を呼んでいる。
確かにテレビ画面に映る最近の安倍首相の顔色は良いとは言えない。
疲労が蓄積していることも確かであろう。
首相官邸のエントランスを横切るのに今と前ではどのくらい時間がかかったか
を計っていたテレビ局があった。これも体調に関係あるかも・・・
(2020年8月17日 MBSテレビ「ミント」より、画面は一部加工しています)
それが新型コロナ感染対策をはじめとするいろいろな重責と無縁とは言えないだろうが、だからと言ってそれを理由に安倍首相の今までの失政を許容する気持ちにはなれない。
このことについて、与党の一部では「安倍首相は休養すべきだ」との声もある。
この場合「休養」とは何を意味するのか計りかねる。
政治というのはどのようなときでも手を抜くことはできない。
現在のように新型コロナ感染拡大とそれによる経済の停滞が続いていればなおさらである。
もし安倍首相が健康不良に陥っているにも拘らず、日本丸という船の操縦桿を握り続けて果たして的確な判断と指示が下せるだろうか。
国のトップに立つ者は、いかなる時も己の一挙手一投足に国民の命運がかかっていることを自覚すべきであろう
。
もし政治家が種々の理由で十分な働きができないと悟った時は、国の施策に影響を及ぼす今の場から潔く退くことが国民にとって最善の策であることを知るべきである。
なぜなら、健康問題は本人だけの問題でなく、影響は全国民が受けるからである。
問題が起きると「今の職にとどまって、これらの問題を解決するのが自分の責務」と言う政治家がいるが、独りよがりもいい加減にしてほしい。
真の政治家は自己犠牲の上に立つ信条がなければ務まらないものであるが、現状は目を覆うばかりの惨状である。
新型コロナの感染拡大で感染者や重篤者が増えており、経済も戦後最悪の状況になりつつある。
これらの対策について臨時国会召集の必要性が高まっているのに一向に応じない安倍政権は一体どこの国の政権ですか?