会長交代なければ、今夏の東京五輪は世界に歓迎されざる大会になる!

 女性蔑視のような発言をした東京オリンピックパラリンピック大会組織委員会森喜朗会長は4日の記者会見で、発言の撤回と謝罪をした。

 

 記者から「東京オリンピックパラリンピック大会組織委員会の会長としてふさわしいか?」と問われると、森会長は開き直ったように「あなたはどう思いますか?」と記者に逆質問していた。

 

 この席で「私を老害としてごみのように掃くのならともかく、自分から会長辞任はしない」と森会長は明言した。

 

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          「辞任するつもりはない」と答えた森会長

           (2021年2月4日 読売テレビ「ミヤネ屋」より)

 

 頭を下げて謝罪するわけでもなく、手元のメモを読み上げながらの発言撤回と謝罪の記者会見で、形ばかりの会見だったということは誰の目にも明らかだ。

 森会長の謝罪発言と辞任拒否で、あるIOC委員はこんなことを言っている。

 

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 東京五輪の会場のビュッフェで森会長にこのことを問いただそうと意気込む委員

       (2021年2月5日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 

 森会長の今までの発言を巡って、ロンドンブーツ1号2号の田村 淳が聖火ランナーを辞退することを表明したが、森会長の今回の発言で東京五輪大会ボランティアから辞退の声が相次いでいるという。

 

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       (2021年2月5日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 

 性差別発言は、残念ながら日本ではあまり問題視されることが少なく「またか」というとらえ方で看過されることが多いが、諸外国ではそうではない。

 

 今回の森会長の差別発言は今夏開催予定の東京五輪に対する世界の評価に負の影響を与えていることは確かだ。

 

 もし森会長が辞任せず、そして新型コロナの感染拡大の中で東京五輪が強行開催されるようなことがあった場合、それは今までの大会の中で最も歓迎されざる大会となるかもしれない。