前川前次官のスキャンダル報道に読売新聞が反論
それによると読売新聞は、独自の取材で前川氏が在職中から頻繁に「出会い系バー」に出入りしていたことをつかんでいたという。
そして記事は「再就職あっせん問題で引責辞任した後の一私人の行為であれば『プライーベートな情報』といえるだろう」と述べた上で、「教育行政のトップという公人中の公人の行為として見過ごすことができないのは当然だろう」として前川氏のスキャンダル報道は「公共の関心事であり、公共目的にもかなう」とも言っている。
ならば問う。
前川氏の不適切な行動の情報を在職中の約2年前から掴んでいたというのなら、その当時の適切な時期に報道すべきではなかったのか。
そしてさらに「教育行政のトップが!?」という新聞見出しを付ければインパクトは大きかったにちがいない。
安倍首相の「読売新聞を読め!」という答弁。
この発言以来、新聞報道の権力者に寄り添う姿が決して「空目」だったのではないということを確信した。
(注:空目とは空耳と同じように幻視のこと)
今日の反論記事の最後に記された「これからも政権・行政の監視という報道機関の役割を果たしていく」という文章の何と空々しいことか。