防衛相を兼務する岸田外務大臣のこの笑みはなぜ?


 安倍首相は28日に辞任した稲田前防衛相の後任に岸田外務大臣を充てたが、その日本の防衛省のゴタゴタを狙ったかのように北朝鮮日本海に向けて2度目のICBMを発射した。

 現在のような不穏な世界情勢の下での国の防衛がいかに大切か、それを思えば、ただ単に思想的に通じるものがあるとかそういう個人的な感情で資質的に問題のある稲田氏を防衛大臣に任命した安倍首相の責任は免れない。

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稲田大臣は前から安倍首相に相談していた!?
(7月28日 MBSテレビ「Nスタ」より抜粋)

 報道によれば、稲田前防衛相は記者の「いつ辞任を決めたのか?」という問いに「私の正直な気持ちについて、かねてより総理に相談していた」と発言した。

 それが辞任についてなのか、それとも他のことかはわからぬが、もし辞任ということであればその時点で即座に決断を下さなかった安倍首相の責任は問われてしかるべきである。


 一方、防衛大臣を兼務することになった岸田外相は笑みを浮かべながら、記者団の問いにこう答えている。

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結局保身のために信条を曲げた?
(7月28日 MBSテレビ「Nスタ」より抜粋)

 報道陣の問いに答える岸田氏の言葉は美しいが、自分の保身というものを最優先して判断したことがわかる。さらに岸田氏には重要な自民党役員のポジションも約束されたのではないかとも噂されている。

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やはり媚薬をかがされたかな?
(7月28日 MBSテレビ「Nスタ」より抜粋)

 数週間前には安倍首相と一定の距離を置いたとみられる発言をした岸田氏が、防衛大臣を兼務することになってから記者団の問いに対し、本来なら今回のことで国民や現場の自衛隊の信頼を大きく損ねた防衛省の信頼回復の重責に緊張するはずなのに、満面の笑みで答える岸田大臣にいささかの不安を覚える。


 今回の騒動について、石破茂前地方創生相は、次のように述べている。

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(7月28日 MBSテレビ「Nスタ」より抜粋

 そしてこのようにも発言した。

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つまり、あってはならないことが防衛省で起きたということ
(7月28日 MBSテレビ「Nスタ」より抜粋)

 振り返れば、稲田氏の防衛大臣としての言動はあまりにも稚拙であった。

 このことは政界に素人の私でさえ、「よくもまあ、このような人物を防衛大臣に任命したものだ」とあきれてものも言えなかった。

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建て直しがきくか、暗雲に覆われる自民党本部

 今回のことを報じる外国メディアの多くは「支持率が急落している安倍政権にとって新たな政治的打撃となる」との論調でほぼ一致している。

 今まで安倍首相は仲良しクラブのような感覚で大臣を任命してきた。
 その大きなツケがいま回ってきたのだ。

 来月初めに内閣改造が予定されているが、安倍首相の「任命責任」は問われ続けることであろう。