スポーツの名を借りた犯罪は捜査の手を延ばしにくい!?


 日大アメフト部の内田正人前監督が指示したという悪質タックルはスポーツに名を借りた犯罪行為である、ということを多くの人が発言している。

 アメフトのような激しいスポーツではまかり間違えば、選手が命を落とすことだってあり得るのだ。

 一部のスポーツ評論家は、捜査の手が入るとスポーツ界が委縮してしまうと言い、また捜査関係者の中には慎重な捜査が必要、と捜査に消極的な意見が見られる。

 それでは今回のような悪質タックルもプレー中の事故として見逃せとでもいうのか。

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2018年5月28日 MBSテレビ「Nスタ」より

 内田前監督は、その悪質プレーの瞬間を「見ていなかった」と言うが、昨日(28日)のニュースでは別の角度から撮った映像、つまり内田前監督の正面から見た映像を流していた。

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違う場所から写した映像
(2018年5月28日 MBSテレビ「VOICE」より)

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上の赤丸の中の前監督の顔は悪質タックルした選手の方に向いている
(2018年5月28日 MBSテレビ「VOICE」より)

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その部分を見ると・・
(2018年5月28日 MBSテレビ「Nスタ」より)

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もっと拡大してみると、明らかに悪質タックルした方向に
顔が向いていることがわかる
(2018年5月28日 MBSテレビ「Nスタ」より、写真は拡大できます)

 内田前監督だけでなく、コーチや一部の選手の顔がボールの方ではなく、悪質プレーをした方に向いていることがわかる。

 内田前監督は現在も日大の常務理事であり、人事部長も兼ねていて人事権も持つという。

 次の理事長は内田氏とも言われていたのだ。

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日大アメフトのあるコーチは「内田監督の指示があった」と語った
(2018年5月29日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)

 悪質タックルの真相をゆがめて記者会見に臨んでいた、日大の中では絶大な権力を持つ内田前監督のその姿は、ちょうど今の国会で答弁に立つ安倍首相や閣僚、官僚の姿ともダブって見えるのである。

 今回の悪質タックルの真相はどうなのか、被害者の父親が捜査に委ねたいと痛切に願っていたシーンが目に浮かぶ。