ボクシングが東京五輪から除外の可能性!?


 日本ボクシング連盟山根明会長が元暴力団組長との50年以上にわたる交友関係があったことが明らかになったことで、このままでは東京五輪からボクシングという競技そのものが除外される可能性が出てきた。

イメージ 1
2018年8月6日 MBSテレビ「ビビット」(部分)より

 日本オリンピック委員会(JOC)は、一連の疑惑がJOCの「加盟団体規程」に抵触し、選手らが東京五輪に参加できないのではないかと懸念しているが、それだけで収まる気配はない。

イメージ 5
2018年8月6日 MBSテレビ「ビビット」(部分)より

 山根会長の黒い交際疑惑によって、東京五輪のボクシング競技に日本が参加できなくなるだけでなく、ボクシング競技そのものが東京五輪から「除外」されるという確率も高くなってきたのだ。

 それは次のような理由による。

 IOCのバッハ会長は今年2月、国際ボクシング協会(AIBA)会長代行のガフール・ラヒモフ氏がマフィアと関係し、かつ麻薬売買に関与した疑いがあるとして、もし同協会に適切な改善が見られなければ、ボクシングを東京五輪の実施競技から外す可能性を示唆していた。

イメージ 3
2018年8月6日 MBSテレビ「ビビット」(部分)より

 山根会長は8月5日のマスコミとのインタビューで、18年前に還暦祝いとしてAIBAの会長代行からダイヤ入りの時計をプレゼントされたことを語った。 

イメージ 2
2018年8月6日 MBSテレビ「ビビット」(部分)より

 ガフール・ラヒモフ氏がAIBA会長代行に就任したのは今年1月末。その際、IOCは「ガバナンスを非常に懸念している」と異例の声明を発表していた。

イメージ 4
ガフール・ラヒモフ氏とは・・・
(2018年8月6日 MBSテレビ「ビビット」(部分)より)

 こういう流れの下で、今回山根会長とガフール・ラヒモフ氏や反社会勢力の接触が明らかになった以上、IOCが東京五輪のボクシング競技開催に対して一切懸念を示さないということはないだろう。

 第三者委員会の設置を被疑者の日本ボクシング連盟の中に置いて真実がわかるはずがない。

 もっと強力に、スピーディ(政治家や官僚が良く使うが)に、例えばJOCの中に検証委員会を置いて、今月中に結論・改善策を打ち出すべきだろう。

 とにかく、早急に(時間がない!)日本ボクシング連盟から山根会長とそのシンパを一掃し、新しい体制で民主的な組織を構築することだろう。

 検討中だの、調査中だの、引き伸ばしのための言葉はもう聞き飽きた。

 時間稼ぎなどをすると、東京五輪の開催そのものが危うくなる可能性だってあるのだ。