常識を蹴散らす安倍政権

 「桜を見る会」に反社会的勢力とみられる人物が招待されていたのではないかという疑惑について菅義偉官房長官は26日に「結果的には入ったのだろう」と語ったが

27日には「反社会的勢力の定義は定まっているわけではない」とし、「反社会的勢力が参加したことを認めたわけではない」と前日の発言を翻した。

 

 ところがこの「反社会的勢力」の定義は2007年6月の第一次安倍政権下の「犯罪対策閣僚会議」で定められているのだ。菅官房長官は当時、総務大臣を務めていて会議の一員だったのである(https://jisin.jp/domestic/1804741/)。

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 菅官房長官は28日の記者会見で「桜を見る会」の招待者の電子データは「復元できないと聞いている」と言ったが、名簿は都合が悪くなってすぐにシュレッダーにかけてしまい、電子データが復元できないのは「技術的か、ルール的かはわからない」とも発言した。

 

 プロに言わせれば、たとえ電子データを故意に削除しても復元できる可能性は十分あるという。

 

 それさえもしないで、「復元できない」と言い切ってしまうのは、安倍政権得意の都合の悪い時の急遽の思い付きルールであろう。

 

 安倍政権の中でも菅官房長官だけは、こういう問題が起きた時でもいくらか常識に復帰して、対応していこうとする姿勢がなきにしもあらずとみていたが、ここにきて完全に狂いを呈してきたようだ。

 

 おかしいことはおかしい、正しいことは正しい。

 こんな当たり前のことを蹴散らしてしまう安倍政権。

 

 加計森友問題、「桜を見る会」疑惑とこの安倍政権は、今でも常識を持った政権なのかどうか大きな疑問符が付く。

 

 そのトップにいる安倍晋三首相についてこんな情報が入ってきた。

 

 去る9月に米ニューヨークの国連本部で開かれた「気候行動サミット」おいて、日本政府が安倍首相の演説を要望したが国連側から断られていたという。

 

 この時のサミットでは、あのグレタ・トゥンベリさんも温暖化対策強化を訴えたことでご存じの方もいるだろう。

 

 この「気候行動サミット」を主催したグテレス国連事務総長は開催に先立って次のようなことも言ったという。


 「美しい演説ではなく具体的な計画を」と。

 

 安倍政権に対してぐさりと突き刺さる言葉ではないか。