新型コロナようやく「指定感染症」に、日本政府は対応が遅い!
27日の衆院予算委員会で安倍首相は、28日の閣議で新型のコロナウイルスによる肺炎について国内で感染が確認された場合は強制的に入院などをさせることができる「指定感染症」にする方針を明らかにした。
26日現在、新型コロナウィルスによる肺炎の患者数は中国で2,076人、タイ8人、香港6人、マカオ5人、日本など4人と急速な広がりを見せている。
(2020年1月27日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)
最新情報によれば、中国における新型肺炎の死者は80人に達したという。
(2020年1月27日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)
日本で初めてこの新型コロナウィルスによる肺炎患者が見つかったとき、厚労省は「現時点で家族間など限定的な人から人への感染力は強くない」としていたが、すでにこの時点では中国武漢市で人から人への感染が認められていた。
中国武漢市ではこの新型肺炎患者の治療にあたっていた医療従事者が発症したことなど、病院側では医師に対してこれらのことに関して箝口令を敷いたという情報もある。
(2020年1月27日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)
今までもそうだったが、こういう場合に日本政府は実情を把握しているにも関わらず、それを国民に対して素直に報告していないのではないかと思われることがあった。
できるだけ当たり障りのない部分だけを取捨選択して報告し、穏便な表現で済ませてその場を切り抜けようとする態度が見受けられたのだ。
新型コロナウィルスに感染すると潜伏期間は最短で1日、長いときで14日という。
そしてこの新型コロナウィルスに一番特徴的なことは潜伏期間中であっても他人に感染する可能性があるということだ。
(2020年1月27日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)
空港などでいくら厳戒態勢を取ろうが、発熱もない、咳も出ていない、いたって健康そうな感染者を見つけ出すことは困難だ。
このような状態で感染者が観光地などを動き回ればあたり一面にウイルスをまき散らすことになる。
26日、日本政府は武漢在留邦人のうち希望者を全員チャーター機で帰国させる方針を示したが、もっと早い段階で決定することはできなかったのか、と思う。
もちろんこの場合、帰国者全員に対してウィルス潜伏期間中の感染者が紛れ込まないような厳密な検査を行うことは言うまでもないだろう。
今回の新型コロナウィルスに対して、WHOは「緊急事態」の宣言を見送ったが、果たしてこれも正しかったのか疑問に感じる。
フィリピン当局では中国・武漢からの観光客464人の送還を決定したという。
(2020年1月27日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より)
外国人観光客の増加を推し進めている日本政府がフィリピンと同じような対応をとるとは思えないが、事態はそれほど差し迫っているのである。
新型コロナウィルスに対する強力な防御対策を敷くことで経済活動が鈍るかもしれない。
しかし、命を脅かすことに対する対応はなによりも優先されることである。
もしその対応を取ることによって経済活動が鈍化してもそれは一時的なものであることを知るべきだろう。
2003年のSARS(サーズ:重症急性呼吸器症候群)の流行といい、2012年のMARS(マーズ:中東呼吸器症候群)流行といい、そして今回の新型コロナウィルスによる新型肺炎。
どうしてこのようなことが次々と起きるのだろう。
実は昨夜、これらのウィルスが最近の醜い国家間の争いに乗じて人類にとって代わって自分たちの世界を創ろうと目論んでいる夢を私は見たのである。