「煽っている」という批判はあたらない~モーニングショー

 タイトルには安倍首相や菅官房長官がよく使う「・・・という批判はあたらない」という言葉を使わせていただいた。

 

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 13日のテレビ朝日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)は、この裏番組にあたるフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)で11日に放送された「(新型コロナウイルスの危機を)モーニングショーが煽っているみたいにはなっていない」とコメントした社会学者の古市憲寿氏に対して、コメンテータでもあるテレビ朝日の玉川徹氏や白鴎大教授の岡田晴恵氏、そして司会の羽鳥慎一アナウンサーが反論していた。

 

 そう、古市氏が言う「モーニングショーが新型コロナウイルスの危機を煽っている」という批判はあたらないのだ。

 

 玉川氏は「新型コロナウイルスは今までのインフルエンザと医療体制からいっても全然違う」と言い、岡田氏は「コロナは検査もまだ十分でなく、ワクチンもない。カードがない。そこがまったく違う」と述べ、アナウンサーの羽鳥氏は「なんで今もインフルエンザと変わらない、というのか」と疑問を呈した。

 

 私は時間の許す限り、ほぼ毎朝「羽鳥慎一モーニングショー」を観ている。
 
 この時間帯に各局が流しているニュース番組の中で、「羽鳥慎一モーニングショー」は私の疑問や知りたいことなどを的確に伝えてくれるどころか、他の局ではしり込みをするようなことを核心に触れるところまで掘り下げて伝えてくれる番組だと思っている。

 

 他の局では、話題になっているニュース(今でいえば新型コロナの件)を取り上げはするものの、中途半端な結論で終わってしまうことがよくある。

 

 このとき、この番組は単に「ガス抜き」のためにやっているのだな、と思うことがある。

 

 民主主義の下では、メディアは真実を国民に伝え、国民の知る権利に応えなければならない。


 また行政の監視という枠割もあるだろう。

 

 そして国民が疑問に思っていることにもメディアはそれを解明し、国民に伝えることも必要だろう。

 

 さきの「モーニングショーでは危機を煽っている」という古市氏の意見のように、国民の中にはいろいろな考え方があるだろう。それは否定しない。

 

 しかし、この機においてまだ「新型コロナはインフルエンザと同じ」だとかいうことは、考えられないのではないか。

 

 危機感を持つということは、防備を万全にする、という言葉の裏返しではなかろうか。

 

 日本は、いつまでも「平和ボケ」している場合ではないことを言いたい。