上に立つ者の振る舞いは若者の見本となる

　自民党の二階俊博幹事長が27日のテレビ放送で、5人以上でステーキ会食をしたことで批判されたことに対して
「会食が目的じゃない」「意見交換を考えてやっている」と反論した。

　　　　　　　　（２０２０年１２月２８日　ＡＢＣテレビ「羽鳥モーニングショー」より）

　28日の「羽鳥慎一モーニングショー」ではこのことをとりあげていたが、コメンテーターの石原良純氏らが「自分の立場を考えての行動が政治家に求められる」というような意見を述べていた。

　またこれらのことに対する視聴者の意見を見ると

「会談ならステーキ屋でせずに会議室でやれば」や「会食うんぬんより、政府はリモートを推奨しているのですね」
そして元看護師をしていた方からは
「大人数で、会合、会食をする政治家の方々、具合が悪くなっても絶対に病院を受診しない、そのぐらいの覚悟を持ってください」
　と厳しい意見もあった。これは当然なことだと思う。

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　政治家などの大人数会食における視聴者の意見

　　　　　（２０２０年１２月２８日　ＡＢＣテレビ「羽鳥モーニングショー」より）

　なぜなら医療逼迫の恐れがある状況にありながら、そういうことはどこ吹く風などというような行動をとる政治家や地方の議員が、忘年会などと称して大人数の会食をしていたと報道されているのを知れば、もしそういう人たちが新型コロナに感染したとしても絶対に病院を訪れて受診などすることが無いよう医療関係者が願うのは当然だろう。

　万が一の場合、このような人たちは自宅療養をやっていただきたい。
　くれぐれも、地位とか高級国民などということを振りかざすことなく、静かに自宅療養していただきたい。
　すべて自業自得である。

　政治家は国民の見本となるべきである。

　その見本となる者がこのありさまでは誰が政治家の言うことを聞くものか。

　「上を見てみろ。俺よりももっとずる賢く隠れて悪いことやっている者がいる。俺のやっていることなんか可愛いもんだ！」
　深夜、飲み街をふらついていた若者がこのようなことを気色ばって言う。

　「隗より始めよ」という古い用語がある。
　物事は言い出した者から始めよ、との意味だがそれを実践している政治家が今の日本の何処にいる？