驚くような国会議員の会食ルール、まず国会議員が範を示せ！

　６日の国会で与野党は緊急事態宣言の下における国会議員の会食ルールで、「夜8時まで」「参加人数を4人以下」ならば是とする提案をしたという。

　　　

　　　　　　　　　　　　提案された国会議員の会食ルール

　　　　　　　　（２０２１年１月７日　ＡＢＣテレビ「羽鳥モーニングショー」より）

　これに対して日本医師会の中川俊男会長は会見で「緊急事態宣言下でこのようなことは全面自粛してほしい」さらに「（国会議員が）まず範を示していただきたい」と話した。

　　　　　　中川会長は「まず国会議員が範を示すべき」と言っている

　　　　　　　　（２０２１年１月７日　ＡＢＣテレビ「羽鳥モーニングショー」より）

　つい数日前の年頭会見で菅首相は「新型コロナ感染の多くが飲食である。ここを抑えるのが一番大事」と語ったばかりである。

　上記の提案は飲食を伴う国会議員の会食について、時間・人数を狭めたもの、緊急事態宣言下であるにもかかわらずそのような提案するとは！

　「議員活動のなかで全く人と会わないのは無理」とか「会食も不自然ではない」と自民党の森山国対委員長は述べているが、そんなことは国会議員だけでなく一般の会社や業者の間でも生じることなのだ。

　　　　提案理由について自民党の森山国対委員長はこんなことを言っている

　　　　　　　　（２０２１年１月７日　ＡＢＣテレビ「羽鳥モーニングショー」より）

　民間の会社や業者のそういう活動は緊急事態宣言で拘束しておきながら、国会議員だけは特別免除だというような論法は通らないことはわかりそうなものだ。

　さらに、上記の提案に与党どころか野党までが賛同したというから驚きである。

　どのような厳しいルールを国民に課しても、それに逆行するようなことを国会議員が行えば、国民にとってこれほど屈辱的なことはなかろう。

　日本医師会の中川会長が言われるように、まず国会議員が範を示すべきである。