2021年のカレンダーの祝日を変更していますか?

 政府コロナ分科会の尾身会長が東京五輪開催について連日懸念の声をあげている。

 しかし、政府は7月の東京五輪開催を強行する気配が強い。

 

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 東京五輪には興味がないからどうなろうと構わない、と思っている人もいるだろう。そういう人たちにはこの先何も影響はないのだろうか。

 

 そうではない。

 

 東京五輪開催に伴って2021年の7月と8月、そして10月の祝日移動が昨年国会で決まったことはご存じだろう。


 そして昨年12月21日、東京五輪の開催に伴う「2021年の祝日移動について」という内閣広報が出された。


 それによれば以下の通り2021年の祝日が移動する。


          2021年限りの祝日移動
           従 来      2021年に限り
        7月19日 (海の日)     →    平日
        7月22日   平日      →      海の日
           7月23日   平日      →  スポーツの日
        8月 8日  日曜       →      山の日
        8月 9日  月曜       →        振替休日
        8月11日 (山の日)          →   平日
       10月11日(スポーツの日)→        平日
 
 この祝日移動は2021年に限っての措置であるが、もうこの時から東京五輪の開催は決まったも同然の行動を政府はとってきたように思える。

 

 この2021年の祝日移動が決定した時(2020年11月27日の臨時国会)には従来の祝日を印刷した2021年のカレンダーがすでに多くの店頭で販売されおり、五輪開催に伴う祝日移動を反映したカレンダーを手にした人は少ないだろう。

 

 私が買った2021年版の手帳も従来の祝日になっていたのですぐに手書きで修正した。

 

 このようなコロナ禍の状況下では東京五輪の開催には何か賛同できない気持ちがあるのに、2021年の一年限りの変更とはいえ、五輪開催の有無にかかわらず決まってしまった祝日。

 もし東京五輪が開催できなかったら、カレンダーの祝日は元に戻るのか。

 そのことは公報にも記されていなかったように思う。


 手帳の祝日を修正するときは複雑な気持ちだった。
 五輪開催を認めてしまったような気分だったのである。

 

 だから壁などに掛けているほかの2021年の大きなカレンダーのいくつかは従来の祝日のままである。

 

 今でも修正することを忘れて従来の祝日のままで、カレンダーを利用している人はいるだろう。

 中には、その修正されないカレンダーの曜日に基づいて出勤したり、仕事をしたり、または重要な計画を立てている人がいるのではないか。

 

 この祝日移動について、その後政府からはあまり目立った広報がないのはなぜだろう。

 東京五輪が開催されようがそうでなかろうが、祝日の移動はもう決まったことではないか。

 

 このままでは旧来のカレンダーに倣って行動する人が多く出そうな気がする。

 

 2021年の7月、8月そして10月のカレンダー。
 今一度確かめて、早めに修正しておきたいものだ。