問題はこういう資質の者が都知事であるということ
舛添都知事が家族旅行や飲食で政治資金を流用したと疑われていることについて13日午後会見を開いた。
5月13日 TBSテレビから
この会見を見ていて、なんと稚拙な言い訳だと思ったのは私だけではあるまい。
誤解を招いたとか、会計処理でミスしたものは返金するとか、そういう問題ではないだろう。
今回のことは都知事の公私混同のあいまいさが招いたという意見もあるが、私はそう思わない。
もしそうであればそういう判別ができない者が都知事などに立候補できるわけがない。
誤解を恐れずに言えば、今回のことは確信犯的なにおいがする。
ただそのことを大きな罪だと思っていないところに悲劇がある。
資産家だといわれる舛添都知事が多くても数十万円程度の金を流用することが理解できない。
お金を持っていてもつい万引きをしてしまう人物と重なって見えるのである。
今回の件は、もし公にならなければ闇に葬られた事柄だったかもしれない。
政治の世界から遠くにいる私たち庶民にとって、汗水働いて納めた税金が本当に適正に使われているかとても気になることである。
その点で 「週刊文春」は社会のチェック機能を果たしている数少ないメディアかもしれない。
都知事が飛行機のファーストクラスを使うのも、宿泊でスィートルームを選ぶのもしかりである。
そうでなければ誰かが早い時期に都知事に対して諫言したはずである。
会見は今も続いている。
記者の質問を受けているが都知事の空虚な応答ばかりが聞こえる。
大臣だとか、知事だとか、市町村長だとか、トップに立つ者の資質はより高度なものが求められるというのに、今の日本にはその地位を利用して自己の蓄財や利便にのみに汲々としているようにみえる。