選挙前はいろんなうまい話があるもの

  
 ここ数日、政府内で消費税増誠実施を再度延期するような空気が流れている。
 
 この発端は、ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツコロンビア大学教授が「今は増税のタイミングではない」と述べたことにある。
 
 このことは16日に開かれた政府主催の国際金融経済分析会合で安倍首相に伝えていたという。
 
 さらに米ニューヨーク州立大学ポール・クルーグマン教授も「デフレ脱却前の増税は危険である」と、2014年安倍首相に話している。

 新聞紙面では、野党の掲げる増税反対の旗を降ろさせるためだとか、夏の参院選で衆参同一選をねらったものとか、いろいろと憶測されている。
 
 一般国民として、できることなら国民の家計の負担をさらに増大させる消費税増税は無いほうがいい。
 
 消費税増税という政策を一時的に引っ込めれば選挙に有利にという、非常に貧しい発想でスティグリッツ教授の発言をマスコミに流したとすれば幼稚であるが、そんな単純なものではないだろう。
 
 夏の参院選までまだ4ヶ月ある。
 
 この間に政府はいろいろなアドバルーンを揚げて国民の反応を見ることだろう。