こんな状態では東京五輪開催も???

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  前回のブログを書いている途中、内閣改造人事で五輪相に丸川珠代氏を起用することがほぼ決まったことを知った。
 
 先の都知事選の応援演説で小池氏を痛烈に批判した丸川氏である。わざわざ都知事と軋轢を招くかもしれないこの内閣人事の意図がわからない。
 
 防衛相に稲田朋美氏を充てたのは小池新都知事に対する「当てつけ」もあるだろうことはうすうす感じた。
 
 しかし、小池氏と東京五輪パラリンピック組織委員会森喜朗会長とは犬猿仲であるというのに、そこへわざわざ同じく小池氏と(都知事選挙戦で)相性の良くない(であろう)丸川氏を五輪相に充てたのはなぜか。
 
 今回の都知事選で失態をさらした自民党都議連と政府は、東京五輪・パラリンピックに関することについては森会長と丸川氏が手を組んで小池新都知事の口を閉じさせようと目論んでいるのではないか。
 
 開催国のオリンピックの開催の準備というのは、時間と人力と莫大な予算を要する面子をかけた大事な国家的事業でもある。
 
 しかし、その国の都市が開催するという建前であっても、国の助力がなければ実現は難しい。

 だからと言って開催都市の意見が無視されていいわけではない。国が己の意のまま強引に推し進めれば、その代償は必ず払わなければならないときがくる。

 先の東京都知事選挙では政党、都議会各派などの間でいろいろな軋轢があった。

 そのしこりが急速に解消するとは思えない。
  
 だとしても当て馬のような人事をしていいものか
 
 東京都民290万余票の民意があって選ばれた新都知事である。

 
 安倍総理は先の参院選選挙後に、しきりに「選挙で示された民意を受け止めてアベノミクスを進めていく」と言った。

 ならば東京都知事選の民意もまた、十分尊重されなければならぬ。

 東京都、国、組織委員会三者が万一、都知事選と同じような軋轢を繰り返すような事態になったならば、都民ばかりか国民の気持ちは早々に東京五輪から離れていくだろう。