安倍首相はなぜ怒りの矛先を森友学園に向けないのか?

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 先月までは森友学園のHPの冒頭に安倍首相夫人の写真と文章が載っていたが、騒ぎが起きたとたんに削除されてしまった。

 国会では、安倍首相と夫人がなんらかの形で森友学園の力になろうとしたのではないか、というそのことを野党が盛んに追及している。

 安倍首相は「私と妻は(今回の疑惑について)何の関わりあいもない」と否定しているが、学園のHPやパンフレットの冒頭に首相夫人が紹介されていることはこの学園と少なからず関わりのあることを意味する。

 その関わりが森友学園と接する地方議員や自治体に対して、どの範囲まで影響するかというと、誰も推し量ることはできないだろう。

 しかし、森友学園のHPの冒頭にある安倍首相夫人の写真と文を見て何の思いも抱かなかった人が居るだろうか。

 また森友学園の寄付金を募る用紙に安倍首相の名が使われていたというが、それが寄付する人に何の影響も与えなかったということがあるだろうか。

 国家の最高権力者の名やあるいはその夫人の名を眼にすれば、地方議員や自治体の中にはいわゆる「忖度(そんたく)」をする者がいるのは避けられないだろう。

 森友学園の理事長はそのことを期待して安倍首相や夫人の名を盛んに利用した。

 安倍首相は、名を貸すということを許せばそういう利用のされ方をされるだろうことに思い至らなかったのであろうか。

 だが、安倍首相は自分の名を使われているのを知らなかったという。

 もし断りも無く名を使われたのであれば、安倍首相は森友学園を告訴することに躊躇する必要はなかろう。

 国会では今度の森友学園の問題で何か関わりがあるのではないかと何度もつるし上げにあっている安倍首相は、その怒りを野党にではなく、森友学園に向けたらよかろう。

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  安倍首相は、森友学園の理事長が一般人であることから国会招致にも慎重な態度を示しているが、このような態度は真相解明に後ろ向きだと言いたい。