最近の閣僚の答弁は「のり弁」ならぬ「のり答弁」
確か昨年9月の金曜日の都知事記者会見で、小池知事が舛添前知事のパリ・ロンドン出張に関する報告書が真っ黒に塗りつぶされていたことに対して、「のり弁」報告書と評したことと記憶している。
それ以前に使われたことはあるが、ポピュラー化したのは小池知事が使った以後だろう。
その「のり弁」資料の最たるものと思われるものを久しぶりに拝見した。
ここまで真っ黒に塗りつぶされると、むしろ資料など無いほうが惑わされなくていいのではないかと思われてくる。
2017年5月9日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より
改めてその黒塗りの資料を見ると、これはもう「のり弁」どころでなく、全体海苔巻きである。
これで資料を開示したというのだから笑える。
もうひとつ、最近の国会の質疑答弁において安倍首相をはじめとした閣僚や官僚のまともな答弁をあまり聞かなくなったのは気のせいかだろうか。
2017年5月9日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」から
たとえば昨日(9日)の参院予算委員会で、安倍首相が言う憲法9条と自衛隊の関係について、それはダブルスタンダードではないかと野党委員から問われると、それに答えた安倍首相の答弁内容が私にはいまひとつ理解できないのである。
安倍首相は、直接関係のない色々な話を織り交ぜて、最後には「何はともあれ」と必ず付け加えて、ここでまともな結論を述べる。それならばその結論を先に言えば済むものを、色々な話をたくさんくっつけて、頭でっかちになった答弁に終始する。もちろん結論も多くの場合必ずしも質問に対して的確に答えたものとなっていないことも多い。
2017年5月9日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」から
不要な話を長々と答弁の最初につけるものだから、聞いているほうはそれだけで疲れてしまうのである。
これは他の閣僚や官僚も同じである。
こういう答弁は話している時間だけは長いが、意味不明な事柄が多く、それによって真実を隠す意図も感じられる。
カラカラに乾いた海苔をたくさん頬張れば、口内に張りついてうまくしゃべれないこともあるだろう。
私はこういう答弁を以後「のり答弁」と言いたい。
このように今の日本の国会はこのようなほとんど意味の無い「形式主義」が蔓延し、それで審議したとか、議論を尽くしたとか言っているのである。
単なる国会議員の数だけで政策を推し進めていくこのような国会審議が今後も続けば、もはやこれは単なる「儀式」になり、民主的な政治運営とはほど遠いものになるだろう。
籠池氏は「国会で発言したい」と希望したが野党から拒否された
2017年5月9日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より
久しぶりに国会に顔を見せた籠池氏が与野党の質疑応答にどんな反応を示したか、興味があった。
籠池氏が財務省とやり取りした際の音声データについて、この日の委員会で財務省の佐川宣寿理財局長は「本物と思われる」と認めた。ほんの数日前は「音声データが本物かどうか分からぬから答えられない」と言っていたのに、である。
2017年5月9日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より
このような国会を眺めていた籠池氏がつぶやいたことは次の一言である。
「めちゃくちゃやなあ~」
籠池氏が頼んだのは「板長おすすめ」定食
2017年5月9日 ABCテレビ「羽鳥モーニングショー」より
籠池氏が衆議院議員食堂でお昼に食べたものは「板長おすすめ」という定食だったという。
これはうどん、煮物、ねぎとろ丼、メンチカツ、寿司のセットで籠池氏が言うには「うどんが少し辛かった」。関東風のダシは籠池氏に合わなかったとみえる。
そして残念ながら「忖度(そんたく)御前」などは無かったようである。
それにしても税込み¥950とは安い!