国民を馬鹿にしたような山本大臣の答弁、これが国会の答弁か!
自民党は国会閉会中審査の開催を受け入れたが、肝心の安倍首相は逃げ回って欠席中の会議は意味が無い。何のことは無い、一種のガス抜きである。
(7月10日 衆院インターネット中継より)
もちろん前川前次官が参考人として国会で発言した意義は大きい。
彼の答弁は聞いていても、いたって理路整然としたものであった。
そうであっても今日の国会で、真実を明らかにするという基本に則って内容が解明されたかというと決してそうでなく、政府や官僚の相変わらずの、のらりくらりした答弁には安倍政権の質の低下を感じる。
答弁する山本地方創生担当大臣
(7月10日 衆院インターネット中継より)
中でも野党の質問の答弁に立った山本地方創生担当大臣がメモに目を落としたまま長い間意味の無い答弁をしたが、これほど国民を馬鹿にした態度はないだろう。
野党の質問時間を割きたいがために、中味の無い答弁をする大臣が居座る安倍政権とは・・・。
何という政権だろうか!
「丁寧な説明」「真摯な対応」と安倍首相は幾度となく口にするが、山本大臣のこの態度はそれが単に口先だけのものだと証明する以外の何物でもない。
都議選であれほど惨敗しても安倍政権は今までと同じような傲慢な態度を取り続けるようである。
(衆院インターネット中継より)
今回、都議会の結果を受けて国会閉会中審査を受け入れたが、これは安倍政権が国会における今までの乱暴な姿勢を反省したというのでなく、前にも記したが国民の政府に対する不満の「ガス抜き」であろうことは一層はっきりしてきた。
しかし、この日参考人として出席した前川前次官に対しては以下のような辛辣な質問があった。
自民党の議員が前川前次官に対して「なぜ辞めてから加計問題について公表をするのか」と追及しはじめ、「やはりな!」と思った。
加計問題で議論すべきは、果たして政策がゆがめられたかどうかであって、その問題提起を誰が、いつ、どういう立場でしようともその権利は守られるべきものである。
ただひとつ気になることがある。
あの菅官房長長官の答弁がますます投げやりになってきているのは何を意味するのか。
目の前に居る前川前次官に対する私憤がそうさせるのであれば、もうほとんど官房長官としての任を投げ出していると思う。
もしこのまま官房長官の続投ということになれば、本人どころか日本の政治に対する国内外の評価に極めて大きな影響が出てくることだろう。
衆院のこの閉会中審査は午後1時40分前にようやく終了した。