「関わる」と「係わる」、安倍首相はどちらの意味で使っている?


 安倍首相は森友問題が国会で取り上げられた昨年2月、「私や妻がかかわっていたら・・・」と答弁した。

 そして決裁文書の改ざんで紛争している今国会においても「私や妻がかかわっていたら・・・」と答弁している。

 報道によれば安倍首相のごく最近の答弁では「私妻が・・・」が「私妻が・・・」と微妙に変化しているという。

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 ところで安倍首相は「かかわっていた」という言葉をどういう意味で使っているのだろうか。それは漢字にすると「関わる」「係わる」のどちらを意識して使っているのだろうか。

 「関わる」「係わる」の意味を調べてみた。


 意味合いとしては「関わり」は「がっちりとつながっている」の意味合いが強く、「係わり」は「何となくつながっている」という感じがする。

 しかし、どちらを使っても間違いではないという。

 無難なのは「かかわり」とひらがなで表記することだろう。

 「関わる」は常用漢字だが「係わる」は常用漢字外なので公文書・教科書・報道文書では使えない。

 もともと「関わり」も「係わり」も常用漢字外だったが、平成22年11月30日付け内閣告示第2号で「関わり」が常用漢字表に新たに加わった。
 
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                                     2018年3月19日 ABCテレビ「Nキャスト」より抜粋
 
「私妻が関わっていたら・・・」「私妻が係わっていたら・・・」

「私妻が関わっていたら・・・」「私妻が係わっていたら・・・」

 安倍首相ははたしてどちらの意味で使っているのだろうか。