自民党の傲慢さ、ここに極まれり


 自民党衆院議員、杉田水脈(みお)氏が月刊誌に寄せた文章の中で、(同性カップルなどLGBTは)「子供を作らない」「生産性がない」「こういう人たちに税金をつぎ込むのは無駄」などと述べた。

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「間違ったことを言っていない」と大臣クラスからも激励があった(驚)という
(2018年7月24日 ABCテレビ「Nキャスト」より 部分)

 LGBTだけでなく、体質的な障害で子供ができない夫婦やいろいろな理由で結婚していない人たちを「生産性がない」と、まるで牧場の牛馬か、あるいは養鶏場のニワトリのように物や金と同じような物差しで人間の価値を判断する政治家ー国会議員がいるということに驚きを隠せない。

 自民党二階俊博幹事長はこのことについて、「いろんな人生観がある」と理解を示す発言をしていたが、たしかに国会議員であろうともいろんな人生観はあるだろう。

 しかし、いったん国会議員ともなればどういう形で表現しようともその主張はその人の政策の一環とみなされるだろう。

 そしてまた、杉田氏はその極端な人生観でもって「こういう人に税金をつぎこむな」とまで言っている。

 自民党の幹事長がこれらのことを問題視しないのであれば、自民党の根底にあるLGBTや子供がいない人たちなど弱者に対する考え方は、おそらく杉田氏の主張と大差ないと思わざるを得ない。

 国会議員の数を背景に奢れる自民党の下で、虎の威を借るかのごとくやりたい放題言いたい放題の自民党国会議員が、いつまでもいい夢を見ることができるとは限らないだろう。

 このことはそのまま安倍政権に通じるものでもある。