自民党が「同じ顔」ではまた同じことが起きる

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 9月の自民党総裁選では、今のところ安倍首相の三選がゆるぎないと言われているが我々庶民にとっては非常に面白くない。

 総裁選を面白いとか、面白くないなどと言っては失礼かと思うが、国会における今までの安倍首相の言動は、とっくに多くの国民の信頼を無くしたに足りうることは明らかなのに、それでも直近の世論調査では不支持率を上回る40数パーセントの内閣支持率を保っている摩訶不思議な現象が起きているからである。

 このことはとうに私の理解を通り越し、まるで喜劇である。

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 本当に現在の各社の世論調査は実態を正確に反映しているのだろうか。

 まさかロシアゲートではないけれど、誰かが世論を操作しているのではあるまいな。

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 政権にとっては致命的と言われるような森友・加計問題をはじめとして、官僚の公文書改ざんや不祥事が次々と明らかになりながら、安倍内閣の支持率が40数%を得ているというのは国民には理解し難いことである。

 フランスのジャーナリストは、もしフランスにおいて森友・加計問題のようなスキャンダルが生じたなら政権は一発でアウトだという。

 また韓国では朴槿恵大統領が客船「セウォル号」沈没事故への対応や崔順実ゲート事件など一連の不祥事は韓国民の反発を買ったことは記憶に新しい。

 それをきっかけにソウル市で朴槿恵政権退陣を求めてデモに参加した市民は
170万人(!)、全国では200万人(!)を越えたという。

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 このような意味では、韓国民は日本国民より本当の民主主義に対する意識は高いということが言えるかもしれない。

 国民が直接大統領を選ぶ韓国と事情が異なる日本では、間接的ではあるけれど国政選挙で国のトップが選ばれるのだ、という意識が薄いのだろうか。

 現在、日本では「国会の多数の議席を占める党の総裁が総理大臣になる」という仕組みが、必ずしも国民の意思を反映したものにはならないということを、国民は今一度思い起こす必要がある。

 なぜなら、そこには党内の派閥の思惑だけが渦巻いて、国民の願いなどとうに吹っ飛んでいるからである。

 だからこそ総裁選挙前になると、突然閣僚や党の役員の人事が取りざたされてくる。

 そこにあるのは国民の意思など全く反映されない「所属派閥ファースト」「自分ファースト」だけの考えである。

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 もし自民党の総裁がまた同じ顔だということになれば、再び森友・加計問題など同じようなことが起きるのではないか、という懸念とともに、これらの不祥事を忘れさせてくれないメリットもあるかな!?